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つかこうへいさん名作『ストリッパー物語』ラジオドラマ化 筧利夫、広末、すずら豪華キャスト集結

 ニッポン放送の人気枠『オールナイトニッポン』(ANN)の50周年、日本映画専門チャンネル20周年、つかこうへいさんの生誕70周年を記念して、名作『ストリッパー物語』がラジオドラマとして放送されることがわかった。このほど行われた取材会に、主演の筧利夫(55)と広末涼子(37)、国民的ドラマ『北の国から』シリーズなどで知られ、今作がラジオドラマ初演出となる杉田成道氏(74)が出席した。

ラジオドラマ『ストリッパー物語』に出演する(左から)広末涼子、筧利夫 (C)ORICON NewS inc.

ラジオドラマ『ストリッパー物語』に出演する(左から)広末涼子、筧利夫 (C)ORICON NewS inc.

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 今回のラジオドラマ化にあたって、つかさんに師事した羽原大介氏が脚色を加えて、杉田氏が演出を担当。構想5年、本読み3日、本番5日というラジオドラマとは思えないスケールでの制作のみならず、広瀬すず津川雅彦笑福亭鶴光といった豪華キャストの共演、タップダンサーと息を合わせて“リアル”にこだわって収録したタップシーン、気鋭の講談師・神田松之丞が冒頭で講談を披露するなど、見どころが盛りだくさんとなっている。

 杉田氏は、今作をラジオドラマ化した経緯を「昔、倉本聰さんから『お前ラジオやれ。どのくらい勉強になるか』と言われたことがあるので、いっぺん挑戦してみようかなというのがあって。つかさんの中で何がいいかなと考えたら『ストリッパー物語』は映像にするにはかなり際どい話で、女性のあえぎ声なんかも出てくるので、ラジオにちょうどいいんじゃないかと思いました」と説明。ストリッパーである明美役の広末は「10代ではできなかった芝居です。私と津川雅彦さんと筧利夫さんの3人のベッドシーンがあったのですが、3人でハァハァして、みんなが酸欠状態でクラクラするスゴい現場でした」と体当たりで臨んでいることを明かした。

 一方、筧は杉田氏の演出法に注目し「杉田先生の特殊なラジオドラマですので、ただせりふをマイクの前で言うだけでなくて、最初先生は『せりふを全部覚えてきて』と言っていまして、さすがにそれは不可能ではないかと(笑)。それでも数シーン分は覚えてきまして、普通のお芝居通りに覚えたせりふでやって、そのしゃべりをガンマイクで拾うというドラマのような録り方をするという、前代未聞のことを発明しまして、これがオリジナルのラジオドラマになっていくんじゃないかなと思います」と笑わせた。

 杉田氏はその狙いを「壁に向かってやっていると空気感みたいものがなかなか生まれにくいので、芝居の息みたいなものを大切にするためにハモっていいから対面でやってもらって、どうしてもというところは実際に動きながらやってもらいました」と明かし、「普通はゆっくりしゃべって(リスナーに)空想させるようなことがラジオドラマなんですけど、それを3倍速のテンポでしゃべって、聞く人が『なんだこれは』とグッと引っ張られていくようなものをやりたいなというひとつの試みですね」と言葉に力を込めていた。

 同番組は、ニッポン放送で6月11日の午後8時から9時50分まで放送。ラジオドラマと連動したオリジナル特別番組『ストリップ劇場物語』が、6月1日に日本映画専門チャンネルで初放送(6日、9日、10日、13日の放送もあり)、10日にはBSフジでも放送される。

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  • ラジオドラマ『ストリッパー物語』に出演する(左から)広末涼子、筧利夫 (C)ORICON NewS inc.
  • ラジオドラマ『ストリッパー物語』アフレコの模様(左から)広末涼子、筧利夫、杉田成道氏 (C)ORICON NewS inc.
  • ラジオドラマ『ストリッパー物語』に出演する広末涼子 (C)ORICON NewS inc.
  • ラジオドラマ『ストリッパー物語』の演出を手がける杉田成道氏 (C)ORICON NewS inc.
  • ラジオドラマ『ストリッパー物語』に出演する広末涼子 (C)ORICON NewS inc.

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