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松田龍平が魅せる新境地 プロ棋士と“伝説の名勝負”を忠実に再現

 俳優の松田龍平が主演する映画『泣き虫しょったんの奇跡』(今秋公開)の場面写真が29日、ORICON NEWSに到着した。一度は将棋の道を諦めたものの、再びプロ棋士を目指す松田演じる主人公が、プロ編入試験で熱戦を繰り広げるシーンを写している。

 同作は、将棋界に奇跡をもたらした異色の棋士・瀬川晶司五段の自伝的作品を、豊田利晃監督が映画化。松田が『青い春』以来16年ぶりに豊田作品で単独主演を務め、RADWIMPS野田洋次郎、永山絢斗、染谷将太、妻夫木聡、松たか子、國村隼らが出演している。

 幼い頃から将棋一筋で生きてきた“しょったん”こと瀬川晶司(松田)は、「26歳の誕生日を迎えるまでに四段昇段できないものは退会」というプロ棋士養成機関・奨励会の規定により、26歳にして人生の目標を失い社会の荒波に放り出されてしまう。夢破れ、一度は将棋を離れた晶司であったが、親友であり最大のライバル・鈴木(野田)や、苦楽を共にした奨励会の仲間たち(永山、染谷、妻夫木)や周囲の人々に支えら、再び夢を実現させるためにアマからプロへひたむきに挑戦していく。

 場面写真は、そんな前人未踏の奇跡に挑む晶司が、「プロ編入試験六番勝負」で熱戦を繰り広げる様子を写した1枚。試験官となるプロ棋士6人と勝負をし、3勝をすれば合格となる。アマチュアでありながらすでにプロ棋士に7割以上の勝率を誇っていた晶司の情熱に突き動かされた将棋界が用意した編入試験であり、奨励会退会後にプロ編入を成し遂げたのは晶司が史上初となった。

 この六番勝負で晶司が対局するプロ棋士・神田六段役を演じるのは、瀬川本人が六番勝負で対局した実在のプロ棋士・神吉宏充(かんき・ひろみつ)氏。現在は引退しているが、個性あふれるキャラクターで注目を集め、“将棋界きってのエンターテイナー”として支持される存在だ。実際に瀬川五段本人と六番勝負(第二局)で対局したとき同様に、劇中でもスーツに眼鏡、扇子まで全身ピンクで統一したコーディネートで登場。当時瀬川五段も衝撃を受けたという“ド派手ないでたち”を映画でも再現した。

 写真では、わずかに首をかしげ、“次の一手”に悩んでいるような表情を浮かべる神吉六段と、穏やかな表情を保ちつつ慎重に一手を指す晶司の姿を写している。対照的な2人の姿からは、独特な緊張感が漂い、“瀬川五段”本人を彷彿とさせる松田の凛とした佇まいと、実際に「六番勝負」で瀬川五段本人と熱戦を繰り広げた神吉氏が出演していることで、リアリティあふれるシーンに仕上がった。

 神吉氏は「松田龍平さんの姿勢、空気感が素晴らしく、思わず瀬川さんと闘った時の緊張感が甦ってきました」と絶賛し、「ここまで対局のピリピリした雰囲気を体感させられるとは思ってもみませんでした」と、その再現度の高さに驚いた様子。

 棋士としてのたたずまいと存在感を見せつけた松田は、撮影にあたり、瀬川五段本人の指導の元、将棋の指し方や棋譜の読み方などを学んだ。撮影を通してプロの対局には想像を絶する戦いが繰り広げられていると感じたといい、「瀬川さんの記憶をきちんと演じる責任があると思いました。歴史上の人物を演じるのとはまったく違いましたね」と語っている。

 また、同作には神吉氏をはじめ、現在プロとして活躍している久保利明王将、屋敷伸之九段、豊川孝弘七段、青嶋未来五段、谷口由紀女流二段など、“本物”のプロ棋士たちが多数出演している。松田は「プロ棋士さんとお芝居をするのは初めてだったので、楽しかったですね」と、充実した撮影ぶりがうかがわせる。「お芝居の中で棋士の方と向き合ったときに、相手が役者さんではないので、今までにない気持ちでお芝居することができました。いつもよりフィルターを通さずに、素直に相手を感じながらお芝居ができた気がして、これは貴重な体験だったと思います」と手応えをにじませ、これまでとは一味違う“新たな顔”に期待が注がれる。



関連写真

  • 映画『泣き虫しょったんの奇跡』より(左から)松田龍平、神吉宏充氏 (C)2018『泣き虫しょったんの奇跡』製作委員会 (C)瀬川晶司/講談社
  • 映画『泣き虫しょったんの奇跡』は今秋公開 (C)2018『泣き虫しょったんの奇跡』製作委員会 (C)瀬川晶司/講談社

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