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片岡鶴太郎、“牛尾刑事”誕生30周年 寡黙で実直なヒーロー「生き様に感銘」

 俳優の片岡鶴太郎が主演するテレビ朝日系『森村誠一ミステリースペシャル 殺意を運ぶ鞄』が22日(後9:00〜10:52)に放送される。寡黙にして実直、執念の捜査で事件の奥底に潜む真相に迫る、新宿西署のベテラン刑事“モーさん”こと、牛尾正直(うしお・まさなお)が主人公のミステリー。牛尾刑事が森村誠一氏の原作に初登場したのは、1987年1月刊行の『駅』。今年はなんと、“牛尾刑事誕生30周年”に当たる。シリーズ5作目、1996年から約22年にわたって牛尾刑事を演じ続けている鶴太郎が、役柄への思いを語った(1作目〜4作目は露口茂さんが主演)。

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■牛尾刑事はストイック「ヨガをやっていると思います」

――牛尾刑事が誕生して30周年を迎えましたが、今のお気持ちは?

【鶴太郎】当初は、こんなにも長きにわたって演じさせていただけるとは思ってもいませんでした。1本1本、その時の自分が持っている限りの力を出し尽くす形で演じてきました。長寿シリーズとなりましたが、これはひとえに池広一夫監督やスタッフのおかげ。まず、なんといっても台本が面白いんですよね。毎回台本をいただくたびに、一視聴者として本当に面白いなと心底、感じ入ってしまうんです。さまざまな人物が登場し次第に集約されて最終的に犯人にたどり着く…というのは、森村誠一先生の作品ならでは! 罪を犯してしまった人間もまた抗えない運命や性を背負っていて、牛尾刑事を通して“人間”が描かれているところに、このシリーズの大きな魅力があるのだと思います。

――牛尾刑事は片岡さんにとってどんな存在ですか?

【鶴太郎】牛尾刑事は名前のとおり、本当に正直な人。常に事件の謎について考えていて、ストイックでもある…。まるでヨガをやっている私のようです。たぶん、牛尾刑事もヨガをやっていると思いますよ(笑)。というのはジョークですが、僕は22年間ずっと牛尾刑事の生き様に感銘を受け、彼に敬服しています。常に、“彼のような人間でありたい”という思いから役に入っていきます。

――牛尾刑事らしさを象徴するエピソードはありますか?

【鶴太郎】衣装が超シンプルなんです。基本はスーツ、ワイシャツ、ネクタイで、1作品につき、ひと揃えしかないので、衣装替えもなくて楽です(笑)。牛尾は捜査には没頭しますが、ファッションに関してはおそらく無頓着。岡江久美子さん演じる妻・澄枝さんに選んでもらったものを着ているのではないかと考えてのことなのですが、最近はヨガをやっている僕の体型に合わせてちょっと詰めてもらったりしています。それも、澄枝さんは夫にダボダボのスーツは着させないだろうな、と考えてのことです。

――撮影期間でも早朝からのヨガを欠かさず続けていらっしゃるとのことですが?

【鶴太郎】もちろんそれは変わらないですね、1日も休んだことはないですから。そうやって身体と精神を整えて撮影に入るのがベストだと思っているので、やらないで現場に行ったら、どうなっちゃうのかわかりません(笑)。もう自分の1日のはじまりのルーティンになっています。

――牛尾刑事30周年記念作『殺意を運ぶ鞄』の面白さは?

【鶴太郎】いわゆる刑事モノには派手なアクションや劇的な展開がつきものですが、この『終着駅シリーズ』が描き出すのは“日常”。ありふれた日常の中で起きたちょっとした出来事から歯車が乱れ、大きな事件につながっていくという展開で、そんな人間の持つ儚さ、脆さを描いた物語が長期にわたって皆様に支持されてきた理由だと思います。『殺意を運ぶ鞄』も、まさに日常に潜む脆さを描いた作品。いや、もうこの作品は今年いちばん面白いミステリーじゃないかと思いますよ!

――これからも牛尾刑事を演じ続けていく“決意”をお聞かせください!

【鶴太郎】御年88歳の池広監督の情熱がこの作品を引っ張ってくださっているので、僕は監督がメガホンを取り続ける限り、ついていきます!

■『終着駅シリーズ』は御年88歳となる監督のライフワーク

 このシリーズで忘れてはならないのが、第1作からメガホンを取ってきた池広一夫監督(88)。1960年に監督デビューし、1990年から終着駅シリーズを手掛けてきた巨匠だ。「終着駅シリーズ」第1作からその歴史を知る、佐藤凉一プロデューサーは「コンスタントに作品を撮っている現役の監督の中では、おそらく最高齢ではないかと思います。88歳にして、あれだけ本打ち(シナリオの打ち合わせ)で意見を言い合えるのはスゴイです」と敬意を払う。

 続けて、「僕は30年ほど前からお仕事させていただいていますが、昔は、それはそれは怖かったですよ(笑)。今でも鋭さは変わらず、妥協は一切しない。毎回、ドラマの本質を突くような言葉をいただくので非常に勉強になります。片岡さんも同じ意思をお持ちですが、監督が撮る限り、このシリーズは続けていきたいと思っています」とコメント。池広監督も『終着駅シリーズ』は「ライフワーク」と語っている。

 また、第1作から変わっていないのは、ドラマを彩る音楽も。『太陽にほえろ』『傷だらけの天使』『名探偵コナン』などを手掛ける名作曲家の大野克夫が一貫して担当している。

 『殺意を運ぶ鞄』は、大都会の片隅で製薬会社の元社員の撲殺死体が見つかったところからはじまるストーリー。被害者は生前、電車で乗客に荷物を取り違えられたことがきっかけで人生を大きく変えていたことが判明。そんな一瞬の偶然が生んだ、悲しくも切ない事件の真相に牛尾が迫っていく。



関連写真

  • 4月22日放送、テレビ朝日系『森村誠一ミステリースペシャル 殺意を運ぶ鞄』主演の片岡鶴太郎(C)テレビ朝日
  • 4月22日放送、テレビ朝日系『森村誠一ミステリースペシャル 殺意を運ぶ鞄』主演の片岡鶴太郎(C)テレビ朝日
  • 4月22日放送、テレビ朝日系『森村誠一ミステリースペシャル 殺意を運ぶ鞄』主演の片岡鶴太郎(C)テレビ朝日
  • 4月22日放送、テレビ朝日系『森村誠一ミステリースペシャル 殺意を運ぶ鞄』主演の片岡鶴太郎(C)テレビ朝日
  • 4月22日放送、テレビ朝日系『森村誠一ミステリースペシャル 殺意を運ぶ鞄』主演の片岡鶴太郎(C)テレビ朝日

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