• ホーム
  • 芸能
  • こんなに“かわいい”59歳はいない 『おっさんずラブ』の吉田鋼太郎に注目

こんなに“かわいい”59歳はいない 『おっさんずラブ』の吉田鋼太郎に注目

 いまや世界共通語となった「かわいい」ということば。59歳の男性を表するために使ったら、不適切だろうか。しかし、テレビ朝日系土曜ナイトドラマ『おっさんずラブ』(21日スタート、毎週土曜 後11:15〜深)で、33歳の部下に想いを寄せる上司・黒澤武蔵を演じる吉田鋼太郎(59)は、かっこよくて、なんだかとても“かわいい”のだ。

 同ドラマは、女好きだけどモテない33歳のおっさんが突然、ピュアすぎる乙女心を隠し持つ“おっさん上司”と、同居している“イケメンでドSな後輩”から告白されることからはじまる新感覚の純愛ドラマ。“未曽有のモテ期”を迎えた主人公・春田創一(33)を演じるのは、田中圭(33)。春田に想いを寄せる上司・黒澤武蔵(55)を吉田、後輩の牧凌太(25)を 林遣都(27)が演じる。

 黒澤は、職場では仕事一筋、男気あふれる姿勢を見せ、男女共に人気の高い“理想の上司”だが、実はゲイ。春田に恋をしてしまった黒澤は30年連れ添った美人妻との離婚を決意し、乙女な顔をガンガン覗かせながら、一途すぎて泣けるアタックを展開していく。それを気色悪く見せない、むしろ「かわいい」と感じさせる吉田の演技力。それと、画面を通して伝わってくる肌ツヤの良さは、忘れられなくなりそうだ。

 吉田は、長らく舞台の世界で活躍。2016年5月に亡くなった演出家の蜷川幸雄さんからの信頼も厚く、役者仲間からも一目おかれる存在だ。連続テレビ小説『花子とアン』(14年)の嘉納伝助役で女性視聴者をとりこにし、『半沢直樹』(13年)や『MOZU 〜Season1〜百舌の叫ぶ夜〜』(14年)での悪役ぶりなどをきっかけに、映像作品でも印象的な役を演じてきた。プライベートでは、16年元日に22歳年下の一般女性と結婚。これが“4度目”だが、マイナスイメージにならないのは、「日頃からすてきだなと思った女性には素直にその気持を伝えたくなる」(吉田)といい、実際、その言動に嫌味がないからだろう。

 30代の男性を50代の男性が好きなる。安易なウケ狙いに走ったわけではなく、16年の年末深夜に単発ドラマとして放送され、視聴者の反応を図った上での連続ドラマ化。それも、長年の経験に裏打ちされた確かな演技力と天性のモテ要素を備えた、吉田鋼太郎という稀有な役者が演じると、“常識”で考えたら、あり得ない? いやありかも?と、思えてくる。そんな覚悟と想像力をもってこのドラマが表現するのは、恋愛という王道ジャンル。“人を好きになる”ってどういうこと? 若者の恋愛離れ、未婚化など、現実が抱えている問題と結び付けたら、コメディーだけど面白いだけじゃない、なにか人々に訴えるものがありそうだ。



オリコントピックス