Amazonが招待制で販売していたスマートスピーカー「Amazon Echo」(以下、Echo)が、3月30日より一般販売を開始した。先行する「LINE Clova WAVE」や「Google Home」などもあり、堅調に市場を広げている日本国内でのスマートスピーカーだが、アメリカですでにヒットしているEchoの本格上陸を受けて、いよいよ普及期に入りそうだ。
◆テレビを観ていて良いなと思った曲をEchoでリクエスト
Echoの発売日となった30日には、Amazon Musicアプリにクラウドベースの音声サービスAmazon Alexaによる音声コントロール機能が追加されたほか、アーティスト自身が作品の制作背景、影響を受けたアーティストや楽曲などを解説しながら紹介していくコメンタリー+ミュージックコンテンツ、「Side by Side」の配信を開始。スタート時には槇原敬之やAI、ゲーム『ペルソナ5』やディズニーアニメーション『モアナと伝説の海』などバラエティ豊かな16テーマのSide by Sideが公開された。
アマゾンジャパン デジタル音楽事業本部 事業本部長のポール・ヤマモト氏は、「世界中の人がEchoによってシンプルかつ自然に音楽を楽しんでいます。私たちは、Echoの一般販売や今回、Amazon Musicアプリにて利用可能になったAlexaによる音声コントロールなどによって、“音楽体験”を次のレベルへ引き上げたい」とコメントする。
部屋のライトやテレビ、ケトルなどの家電と連携させた“スマートホーム”系の利用や、ニュース・天気・交通などの生活情報の入手、日々のタスク管理など、多様なシーンで活用できるEchoだが、やはり楽しみ方として最初に挙げられるのは音楽視聴だろう。
Amazonでは、プライム会員向けの「Prime Music」のほか、約4000万曲を揃えるサブスクリプション型サービス「Amazon Music Unlimited」を提供。ポール氏はEchoでの音楽再生では、昨今のモバイルデバイスと異なり、友人や家族と一緒に聴く、かつてのラジオのような聴取も生まれていると説明する。
「先般の平昌五輪では、フィギュアスケートの演技で利用された楽曲を再生する方が多く、再生回数ランキングでも急上昇しました。テレビを観ていて良いなと思った曲をEchoでリクエストするという聴き方も生まれています」(ポール氏/以下同)
こうしたリクエストに対するEchoの頭脳であるAlexaの認識力、知識なども日々向上しており、すでに地域の方言や日本語独特の慣用表現にも対応できるようになっている。
「Echoで音楽を聴くほどにAlexaがユーザーの趣味嗜好を学習していきます。“音楽を再生して”というシンプルなリクエストでも自分の好みに合った楽曲が再生されるようになりますし、“楽しい音楽”だとか“楽しいポップミュージック”、“バーベキュー向けの音楽”など、さまざまなリクエストにも応えてくれます」
◆Side by Sideで音楽体験を拡張
配信楽曲にはジャンルやムードのほか、アーティストや発表年次など多くの情報が埋め込まれているため、それらを組み合わせることで、上述したようなパーソナライズが実現できるわけだが、さらに音楽体験を拡張させるのが、今回、配信を開始したSide by Sideとも言えるだろう。
「参加いただいたアーティストの方々もこれまでにはないカタチでファンに向けて自分のストーリーを伝えることができると、楽しんで制作してくださいました。また、Side by Side以外にも、アメリカでは『Song of the Day』という、毎週、曜日ごとにこの日の1曲を聴ける機能も人気ですね。さらに、Alexaスキル『Today in Music』では、ニュースの配信とともに、『今日は〇〇というアーティストの誕生日です』とか『〇〇というアルバムが○年前にリリースされた日です』などといった情報も伝えてくれて、その内容に合わせた楽曲を2〜3曲セレクトするコンテンツもアメリカでは実験的にスタートしています」
サブスクリプションサービスの登場によって音楽の聴き方にも大きな変化が生まれた。それと同時に、スマートスピーカーによって、音楽に触れ合う頻度も増えている。この傾向は急速に進化するIoT化、スマートホーム化によってさらに広がっていくだろう。音楽の在り方自体は普遍だが、日々の“音楽体験”は大きな転換点を迎えている。
(『コンフィデンス』4月9日号掲載)
◆テレビを観ていて良いなと思った曲をEchoでリクエスト
Echoの発売日となった30日には、Amazon Musicアプリにクラウドベースの音声サービスAmazon Alexaによる音声コントロール機能が追加されたほか、アーティスト自身が作品の制作背景、影響を受けたアーティストや楽曲などを解説しながら紹介していくコメンタリー+ミュージックコンテンツ、「Side by Side」の配信を開始。スタート時には槇原敬之やAI、ゲーム『ペルソナ5』やディズニーアニメーション『モアナと伝説の海』などバラエティ豊かな16テーマのSide by Sideが公開された。
部屋のライトやテレビ、ケトルなどの家電と連携させた“スマートホーム”系の利用や、ニュース・天気・交通などの生活情報の入手、日々のタスク管理など、多様なシーンで活用できるEchoだが、やはり楽しみ方として最初に挙げられるのは音楽視聴だろう。
Amazonでは、プライム会員向けの「Prime Music」のほか、約4000万曲を揃えるサブスクリプション型サービス「Amazon Music Unlimited」を提供。ポール氏はEchoでの音楽再生では、昨今のモバイルデバイスと異なり、友人や家族と一緒に聴く、かつてのラジオのような聴取も生まれていると説明する。
「先般の平昌五輪では、フィギュアスケートの演技で利用された楽曲を再生する方が多く、再生回数ランキングでも急上昇しました。テレビを観ていて良いなと思った曲をEchoでリクエストするという聴き方も生まれています」(ポール氏/以下同)
こうしたリクエストに対するEchoの頭脳であるAlexaの認識力、知識なども日々向上しており、すでに地域の方言や日本語独特の慣用表現にも対応できるようになっている。
「Echoで音楽を聴くほどにAlexaがユーザーの趣味嗜好を学習していきます。“音楽を再生して”というシンプルなリクエストでも自分の好みに合った楽曲が再生されるようになりますし、“楽しい音楽”だとか“楽しいポップミュージック”、“バーベキュー向けの音楽”など、さまざまなリクエストにも応えてくれます」
◆Side by Sideで音楽体験を拡張
配信楽曲にはジャンルやムードのほか、アーティストや発表年次など多くの情報が埋め込まれているため、それらを組み合わせることで、上述したようなパーソナライズが実現できるわけだが、さらに音楽体験を拡張させるのが、今回、配信を開始したSide by Sideとも言えるだろう。
「参加いただいたアーティストの方々もこれまでにはないカタチでファンに向けて自分のストーリーを伝えることができると、楽しんで制作してくださいました。また、Side by Side以外にも、アメリカでは『Song of the Day』という、毎週、曜日ごとにこの日の1曲を聴ける機能も人気ですね。さらに、Alexaスキル『Today in Music』では、ニュースの配信とともに、『今日は〇〇というアーティストの誕生日です』とか『〇〇というアルバムが○年前にリリースされた日です』などといった情報も伝えてくれて、その内容に合わせた楽曲を2〜3曲セレクトするコンテンツもアメリカでは実験的にスタートしています」
サブスクリプションサービスの登場によって音楽の聴き方にも大きな変化が生まれた。それと同時に、スマートスピーカーによって、音楽に触れ合う頻度も増えている。この傾向は急速に進化するIoT化、スマートホーム化によってさらに広がっていくだろう。音楽の在り方自体は普遍だが、日々の“音楽体験”は大きな転換点を迎えている。
(『コンフィデンス』4月9日号掲載)
2018/04/06