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爆笑問題、コンビ結成30周年の覚悟 激変の芸能界はチャンス?「ワクワクする」

 コンビ結成30周年、そして冠のレギュラー番組『爆笑問題の日曜サンデー』(TBSラジオ 毎週日曜 後1:00〜5:00)の放送10周年と、今年は爆笑問題にとってメモリアルイヤーにあたる。紆余曲折がありながらも、時事ネタをふんだんに盛り込んだ漫才で笑いをかっさらい、人気を確立させた2人。ある時には“総理”として政治家と対峙し、ある時は“小説家”として人の心を動かし、最近では“映画監督”としての顔も持つ太田光(52)。その相方にして、太田の暴走を諌めながらも内心では「もっとイケと思っている」とほくそ笑み、実は太田以上に“危険”ではないかとささやかれる『イクメンオブザイヤー2017』受賞者・田中裕二(53)。そんな2人に、冠ラジオでの思い出、昨今のテレビ界、コンビとしての今後まで語り尽くしてもらった。

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■テレビでは実現困難な豪華ゲストも出演 大橋巨泉さんとの激論「うれしかった」

【太田】今はTBSアナウンサーの江藤愛ちゃんが第1週から4週まで、外山惠理さんが第5週の放送日のアシスタントをやってくれているけど、愛ちゃんは『ひるおび!』で恵(俊彰)と一緒にやっているっていうのがねー。どうしても“恵臭(めぐみしゅう)”みたいなものが…。

【田中】しないよ! 何ひっかかってんだよ。ただ、これ面白いことに、江藤愛ちゃんとこれだけ毎週会っているけど、テレビの仕事は全くないんです。だから、もしこの番組を愛ちゃんがやってなかったら、会うことがなかったかもしれないですよね。外山さんは、永六輔さんとかずっとやってきたTBSラジオのボスですから(笑)。外山さんもずっと笑ってくださるので、一緒にやっていて楽しいですね。ゲストも豪華で、この10年で森光子さんとかスゴい人が来ているじゃないですか。

【太田】吉永小百合さんとかね。吉永さんの時はこんなにキレイな人なんだって思ったね。普通に仕事していたら会えないような人と会えるのはいいよね。

【田中】本当にそうだよ。例えば、我々がやっているテレビ番組に吉永小百合さんがゲストで来るって、なかなか想像できないことじゃないですか? それがラジオではアリなんだっていう驚きはありますね。キムタクもさんまさんも来てくれたね。あとは、大橋巨泉さんが(滞在先の海外から)年2回、来日する時に番組に必ず来てくれていました。

【太田】巨泉さんとはじっくり話して、ケンカもしましたけど、なかなかあそこまで深く話せることもなかったから、うれしかったですよ。

■太田が語る“テレビ論” 番組終了時のムードに異議「感傷的になりすぎ」

【太田】フジテレビが『みなさん』や『めちゃイケ』など看板番組を終わらせたことで、みんながわーってなっているけど、長寿番組がいいのかというとそういう気もしないんだよ。やっぱり、同じことを毎週やっていれば、お笑いはすぐ飽きますから。『笑っていいとも!』にしても長すぎたくらいで、終わる時になれば、みんなで「惜しい」とか言うけど、もともと数字(視聴率)が落ちてきて終わるわけだから、その判断は正しいと思うけどね。なんか、今はあまりに感傷的になりすぎている気がする。オレが夢中になって見ていた『8時だョ!全員集合』(TBS)にしろ『オレたちひょうきん族』(フジテレビ)にしろ、普通にひっそり終わっていきましたからね。多少は「あの人気番組が…」というような雰囲気はあったけど。

【田中】そうなんだよ。子どもの時はすげー国民的な番組だと思っていたのが、今から考えたら3年くらいしかやってないとかあるし、最終回とか覚えてないくらいだもんね。

【太田】そんなもんじゃないかな。あまりにも、お笑いっていうものに感動をくっつけたがる傾向があるから、そこはちょっと気持ち悪いなと思いますね。オレは、テレビというのは全然ドライでいいと思う。思い入れが強すぎるのも、なんかね…。オレらなんて、散々番組を終わらせてきているけど、それを「惜しい」と言ってくれたことはないですから。感傷的になっている傾向は、あんまり好きじゃないかな。だから、爆笑問題が今年でコンビ結成30周年と言っても、そんな人ほかにもいっぱいいるだろうという気持ちになっちゃう。ミスチル、ドリカム、エレカシも30周年らしいんだけど、オレらは(渡辺正行が主催するお笑いライブ)ラ・ママ新人コント大会に出たというだけで何の騒ぎになってないから、そこと一緒には並べられないよな(笑)。

【田中】確かにそうだ(笑)。子どもの頃から、芸能生活30周年というと“大御所”みたいな感じで見てきたわけじゃないですか。それこそ「北島三郎30周年」みたいな…

【太田】小林幸子とか、八代亜紀、五木ひろし、森進一…

【田中】そこの例は、もういいよ! そう考えると30周年ってすごいですけどね。ただ、お笑い界も高齢化になってきていて、たけしさんやタモリさんが30代でブレイクした時は、とんでもない大人なイメージがありましたけど、今その年齢で頂点にいく人っていないですから。

【太田】さんまさんやたけしさんは30代でいくところまでいっちゃっていましたからね。だから、オレらもデビューしてすぐの頃は、もっと甘く考えていましたよ。もっと売れて、自分たちの冠番組も持って、映画も撮って…みたいなことは妄想していましたけど。こんなに時間がかかるとは…という気持ちはあります。

■コンビ結成30年も「オレらはこれから」 激変する芸能界にワクワク感も

【太田】だから、オレらはこれからかなと思っています。30年やってきて、ようやく自分の意見も言えるようになったのかなっていうくらいで、相変わらず企画は通らないし、発言をカットされるし…。普段は自分の番組を見ないんだけど、たまに飯食いにリビングに行くと、社長(太田光代氏)がオレらの番組を見ていたりする。それでチラチラ見ていると「あれ? (カットされすぎて)オレ出てないな。ヒドいな」と思うことはあるね。それに比べたら、ラジオはぜいたくなジャンルですよ。テレビはスタッフが作ったVTRとか、それを受けてのコメントとかがある中で、1分でも2分でも使われたら御の字だけど、ラジオはやっぱり自由に時間を独り占めして、公共の電波でしゃべらせてくれる。本当にぜいたくなジャンルだなと思います。

【田中】太田さんが「これからだ」と言っていましたけど、8月31日と9月1日の2日間にわたって爆笑問題30周年を記念して単独ライブをやるのですが、2人で“コント”をやろうと思っています。去年の『タイタンライブ』20周年記念の時にも久しぶりに2人だけのコントをやりましたが、これまでずっと漫才をやっているから、やっぱり新鮮でしたね。漫才の方は「ここでウケるな」と予想がつくことが多いんですけど、コントは予想外のところでウケることがありますから。

【太田】ちょっとした表情とかで変わったりすることもあるからね。映画『クソ野郎と美しき世界』の監督としての作業も一段落ついた(※映画は現在公開中)ので、そろそろ動き始めようかなというところです。

【田中】いろいろと覚えないといけないこともあると思うので、今年の夏は合宿です(笑)。僕は本当にあんまり30周年とか考えてないんですけど、こうやって言っていただけるだけでも、すごく幸せなことなので、改めて「爆笑問題いろいろやっているな、面白いな」と言ってくれる人が増えたらいいなと思っています。

【太田】去年辺りから芸能界もずいぶん様相が変わってきているなと思っています。フジテレビも看板番組を外したりして、この先の10年20年っていうのはけっこういろいろガラガラと変わって、サバイバル的になっていく気がしているので、ワクワクするような楽しみはありますね。オレらはもともと、割とサバイバル気質の芸人なので、楽しみだなっていうのが大きいかな。オレ自身のことで言えば、今年はひょんなことから映画監督もやらせてもらって、小説も今年中には出せるかなというところで、今度の単独ライブではコントをやると。その先に、歌、コント、漫才、トークというオレらが憧れたテレビ番組、ちょっとリアルタイムでは見ていないんだけど『シャボン玉ホリデー』とか『夢で逢いましょう』とか、ああいう洒脱というか、ちょっとオシャレな番組を自分たちでやりたいですね。いろんなジャンルの人が出てきて、みんなで楽しいことをする、エンターテインメントするっていう、そういう番組をもう一回、みんなが見てくれるようになったらいいな。



関連写真

  • 爆笑問題(左から)田中裕二、太田光 (C)ORICON NewS inc.
  • 爆笑問題(左から)田中裕二、太田光 (C)ORICON NewS inc.
  • 爆笑問題(左から)田中裕二、太田光 (C)ORICON NewS inc.

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