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又吉直樹、大河撮影は驚きの連続 相方・綾部には出演報告せず

 NHK大河ドラマ『西郷どん』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)では4日の放送から江戸篇がスタート。お笑いコンビ・ピース、そして作家としても活動する又吉直樹が演じる徳川家定がいよいよお目見えする。ほとんど演技経験がないなかの初出演に「まさか大河ドラマに自分が出れると思わなかった」と未だに信じられない様子。この一大事は渡米中の相方・綾部祐二には報告していないそうで、「まずどこにいるのかもよくわからない。なのでまだ伝えていないです…なんて伝えたらいいんですかね。でも、きっとうらやましがると思います」とマイペースを貫いてた。

■初の大河ドラマに圧倒…スタッフの茶目っ気ある気遣いに感謝

 大河ドラマの現場は驚きの連続だそうで「みんなすごいメンバーですし、同じ場面で関わる人も昔から知っている人ばかり」と圧倒されっぱなし。「普段、ベテランの方の演技をテレビで見ていてもすごいと思うんですけど、撮影でそこに至るまでの途中経過も見れるのはぜいたくですよね。でも聞いていいことあかんこともわからんので、下を向きながらどういう話しするんやろって聞いてます…」とつい人見知りを発揮してしまうのだとか。

 「リハーサルまでに失礼がないようにセリフをいれていこうと臨んだら、そうそうたるメンバーが座っていて。本読みをしてからけいこに移るんですけど、僕以外の全員が和服を着ていて驚きました。自分だけ楽な格好でめちゃくちゃ失礼なやつみたいになってないか心配。他の人に聞いたら和服を着なければいけないきまりはなかったみたいだけど、その時はドキドキしましたね」と冷や汗をかいたことも。

 「本番では映らないところに置いてあった人形に、誰かの顔の写真が貼ってあったのでスタッフ同士さんが遊んでいるんだろうなと思っていて、近づいてよく見たらその写真が綾部だったんです」。実はこれ「緊張して端っこの方にいる」という又吉をリラックスさせようと用意してくれたそう。「僕、誰かわからなかったんで、殿様の格好で腕を組んで見ていたから怒ってると思われたかも。近づけて見せてもらったら、そういうことかと」と茶目っ気ある心遣いに感謝した。

 大河ドラマにかぎらず撮影現場ではスタッフから名前でなく役名で呼ばれるが、これも又吉にとっては目新しい。「そういう風習はコントの収録とかではないので、みんなから『家定さん』とか、スタッフさんには『お殿様』と呼ばれて変な感じでした。そういうのも経験がないので新鮮でしたね」とちょっぴりうれしそうにした。


■変わり者の殿様・家定と、人見知り芸人・又吉の共通点とは

 第13代将軍の家定は“変人”“ダメ将軍”と呼ばれることも多いが、又吉自身も「病弱で変わっていて不思議な行動をとる、今までそういう描かれ方が多かったと思う」と印象を語る。劇中の家定は「根底に優しさがあってそれが家定という人間を動かしている。他の人から見たらおかしな行動の裏には、優しさや思いやりがあることが家定の大きな特徴。僕はお芝居の経験がほとんど無いので、緊張感をもってやっているけど家定がかわいくて笑ってしまうことがある。お殿様のこと、そんなふうに言ったらダメでしょうけど、人間としてのかわいらしさが出てる」とそのキャラクターにすっかり愛着が沸いたようだ。

 「実人生だとわからないですが脚本上では、家定は自分が変わっていると扱われたり、自分がとった行動に対しての周囲のリアクションもわかっている。家定の行動と感情は彼のなかでは統一性があるものだけど、周囲からはすぐには理解されないっていう部分は、もしかしたら僕もそういうところもあるなって、経験としてすごく感じます」と親近感。

 人前に出るのを嫌がったという家定。自身も「中学校の時は自分でつくったネタがウケたりするとうれしいけど、人前でやるのは恥ずかしいと思っていた。高校くらいになると、人前には出れなくなって自分が書いたネタをみんながやって、ウケてるのを端っこで見ていた。人前には立ちたくないけど、自分でも表現したい、みたいなのがある。殿様やけど人前に出たくない、というのが同じかも。『芸人だからといって目立ちたがりじゃない』って言うと、『結局キャラでしょ』みたいに単純に捉えられたりするけど、決してそうではない。家定は殿様だし、なにを怯える必要があるのかと思われるかもしれなないけど、そうではない。家定にしかできない悩みがあったんじゃないかな」と思いをはせる。

 人からは理解されにくいけど、ちゃんと独自の世界を持っている、そんな劇中の家定はどこか控えめで人との距離を図りつつも、作家として才能を花開かせた又吉と通じる部分があるように思える。家定が芯の強い篤姫と出会ってどのように変化していくのか、それを又吉がどのように表現するのかも楽しみだ。

 そうそうたるキャストのなかでは俳優・渡辺謙と交流があった。「渡辺謙さんはすごく気さくな方。大きいし、迫力あるからすごいと思ってたら撮影の合間に話しかけてくれたり、温かい方やな、と。一番印象に残っている謙さんからの質問は『綾部くん大丈夫?』でした。『大丈夫です』って答えましたけど」。国際派俳優からの気遣いを綾部が知る日は来るのだろうか。

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