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大林宣彦監督、『花筐』がベストシネマ賞1位「映画はすばらしい発明」

 映画監督の大林宣彦氏(80)が5日、都内で行われた『第15回シネマ夢倶楽部表彰』の授賞式に出席した。

大林宣彦監督 (C)ORICON NewS inc.

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 同賞は、毎年国内で公開された新作映画から上位3位を選定。大林監督は、映画『花筐/HANAGATAMI』がベストシネマ賞第1位に選ばれたほか、同作に出演した女優・常盤貴子と共に、シネマ夢倶楽部活動15周年を記念した「15周年記念賞」を受賞した。

 壇上に上がった大林監督は「映画はすばらしい発明をしてきました。“ハッピーエンド”という発明です。第1次大戦、第2次大戦と2つの大きな大戦と共に育ってきた芸術なんです。現実はつらいけれど、嘘として平和のハッピーエンドとして映画に願ってみれば、いつか本当にハッピーな世界が訪れるかもしれないという勇気を世界中に与えてくれた」と語った。

 また、2016年8月に肺がんが判明し、当時「余命3ヶ月」と宣告を受けていた大林監督は「今は(宣告されてから)1年6ヶ月になりますけれど、こんなに元気な映画を作ることができたのは、この映画を信じて、尊敬して、力を貸してくれた皆さんのおかげです」と感謝。大林監督の復活劇を間近で見ていた常盤は「事実は小説より奇なりという日々で、すごいものでした。今ふと考えると、監督は映画の神様から期待をされている監督で、だからこそあれだけの試練を与えられ、名実ともに命を削って映画を作られたご褒美でたくさんの賞を今受けているのかなと思います」とビデオメッセージを寄せた。

 ベストシネマ第2位は『婚約者の友人』(フランソワ・オゾン監督)、3位は『幼な子われらに生まれ』(三島有紀子監督)が受賞。推薦委員特別賞は、映画『夜空はいつでも最高密度の青色だ』より、石橋静河が受賞した。この日はそのほか、製品、技術、文化活動、地域振興などジャンルを問わずクリエイティブな視野で生活文化の工場に貢献し、時代を切り開いた人物や自称を表彰対象とした『日本クリエイション大賞2017』、東京新聞映画賞の授賞式も開催された。

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  • 大林宣彦監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 推薦委員特別賞を受賞した石橋静河 (C)ORICON NewS inc.
  • 『第15回シネマ夢倶楽部表彰』の授賞式に出席した大林宣彦監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 『第15回シネマ夢倶楽部表彰』の授賞式に出席した大林宣彦監督 (C)ORICON NewS inc.

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