人気アイドルグループ・NGT48を今春卒業する北原里英(26)の主演映画『サニー/32』が、きょう17日より全国公開される。『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』などを手がけた白石和彌監督らしく、過激なシーンも多い同作。文字通り“体当たり”で挑んだ北原に、主演作への思いや今後の展望を聞いた。
同作は、殺人犯を“サニー”と呼んで神格化する男たちに拉致監禁された女性がたどる運命を描くジェットコースター・ムービー。北原は拉致される中学教師を演じ、劇中には雪山を素足で逃げる場面や、共演のピエール瀧から殴られ、顔を舐められるシーンなどが登場する。
「もともと“重め、暗め、エンタメ”の映画が好き。白石監督の『凶悪』も、怖いけれどそれだけじゃないところが印象に残っていました。主演のお話をいただいたときはうれしいと同時に不安はありました」。撮影前に感じていた重圧を告白したが、そんな不安を感じさせないくらい、劇中では思い切りのいい演技で主演としての役割を全うしている。
新潟で行われた撮影では、雪の中を薄着で逃げるシーンが大変だったと振り返り、「初めてつらくて寒くて泣いてしまいました。雪に埋もれて動けなくなるまでを、引きの画で撮っていたので、カットがかかっても救出するのに時間がかかってしまってスタッフさんもなかなか救助に来られなくて。もう限界でした(笑)」と苦労もあったが、それも含めて「なかなかできない経験をさせていただいた」と笑って話す姿から、過酷な撮影も楽しんだ様子が伝わってきた。
同作の企画がスタートしたのは、2014年。『AKB48のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)の番組内で、「AKB48」グループの総合プロデューサー秋元康氏から発表された。「主演映画を撮ることが発表された時はとてもうれしかったです。いつでもスタートしていいように心構えをしていました。NGT48への移籍もあり、多くの経験とかけがえのない仲間に出会うことができましたし、この映画を通して、さらに新潟が大好きになりました」と語るほど、自身の“支え”となる大切な作品だった。
そもそも、芸能界入りを目指したのは小学校3年生の頃。当時は芸能界=歌手というジャンルしか知らなかったが、「ほかにどうしたら芸能界に入れるのかなって考えたとき、当時からドラマの再現をするのが好きでした。自分の好きなことを仕事にできたらいいなと思って、女優さんという道もあると思いました」と、将来の夢を見つけた。
「自分を客観視してしまうタイプなんです」と言う通り冷静な目を持ち、“脇役として輝く女優”に憧れている。「今回主演をやらせていただいて、主演というのは周りの方に支えてもらっているんだなと感じました。以前は、支える側というのもよくわからず脇役になりたいと考えていましたが、実はすごく大事。改めて、脇役の方の大切さを教えていただきました」。
最後に、今後目指すべき女優像について尋ねると、こんな答えが返ってきた。
「以前はやりたいことがたくさんありましたし、いろいろ考えていましたが、今の頭の中はスッキリしている状態です。予定がないと不安なタイプで、生き急いでいた部分がありました。でも、今はいい意味で何もない未来が楽しみ。『サニー/32』があったから変われたし、進歩できたと思います。白石監督のことが大好きになったので、もう一度監督の作品に出たときに、“出る意味”のある人になりたいという目標もできました」。NGT48卒業後、女優としてどんな成長を遂げるのか、これからの活躍を期待したい。
同作は、殺人犯を“サニー”と呼んで神格化する男たちに拉致監禁された女性がたどる運命を描くジェットコースター・ムービー。北原は拉致される中学教師を演じ、劇中には雪山を素足で逃げる場面や、共演のピエール瀧から殴られ、顔を舐められるシーンなどが登場する。
「もともと“重め、暗め、エンタメ”の映画が好き。白石監督の『凶悪』も、怖いけれどそれだけじゃないところが印象に残っていました。主演のお話をいただいたときはうれしいと同時に不安はありました」。撮影前に感じていた重圧を告白したが、そんな不安を感じさせないくらい、劇中では思い切りのいい演技で主演としての役割を全うしている。
新潟で行われた撮影では、雪の中を薄着で逃げるシーンが大変だったと振り返り、「初めてつらくて寒くて泣いてしまいました。雪に埋もれて動けなくなるまでを、引きの画で撮っていたので、カットがかかっても救出するのに時間がかかってしまってスタッフさんもなかなか救助に来られなくて。もう限界でした(笑)」と苦労もあったが、それも含めて「なかなかできない経験をさせていただいた」と笑って話す姿から、過酷な撮影も楽しんだ様子が伝わってきた。
同作の企画がスタートしたのは、2014年。『AKB48のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)の番組内で、「AKB48」グループの総合プロデューサー秋元康氏から発表された。「主演映画を撮ることが発表された時はとてもうれしかったです。いつでもスタートしていいように心構えをしていました。NGT48への移籍もあり、多くの経験とかけがえのない仲間に出会うことができましたし、この映画を通して、さらに新潟が大好きになりました」と語るほど、自身の“支え”となる大切な作品だった。
そもそも、芸能界入りを目指したのは小学校3年生の頃。当時は芸能界=歌手というジャンルしか知らなかったが、「ほかにどうしたら芸能界に入れるのかなって考えたとき、当時からドラマの再現をするのが好きでした。自分の好きなことを仕事にできたらいいなと思って、女優さんという道もあると思いました」と、将来の夢を見つけた。
「自分を客観視してしまうタイプなんです」と言う通り冷静な目を持ち、“脇役として輝く女優”に憧れている。「今回主演をやらせていただいて、主演というのは周りの方に支えてもらっているんだなと感じました。以前は、支える側というのもよくわからず脇役になりたいと考えていましたが、実はすごく大事。改めて、脇役の方の大切さを教えていただきました」。
最後に、今後目指すべき女優像について尋ねると、こんな答えが返ってきた。
「以前はやりたいことがたくさんありましたし、いろいろ考えていましたが、今の頭の中はスッキリしている状態です。予定がないと不安なタイプで、生き急いでいた部分がありました。でも、今はいい意味で何もない未来が楽しみ。『サニー/32』があったから変われたし、進歩できたと思います。白石監督のことが大好きになったので、もう一度監督の作品に出たときに、“出る意味”のある人になりたいという目標もできました」。NGT48卒業後、女優としてどんな成長を遂げるのか、これからの活躍を期待したい。
2018/02/17