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日テレ、Amazonドラマ『チェイス』に抗議「到底看過できません」

 日本テレビは2日、昨年12月22日より配信されているAmazonオリジナルドラマ『チェイス』について、配信元のアマゾンジャパンと制作会社のジョーカーフィルムズに文章で抗議したことを公式サイトで発表した。

日本テレビ (C)ORICON NewS inc.

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 抗議文によると、同ドラマは日本テレビのドキュメント「足利事件・暴かれた冤罪」(2009年7月放送)、「検察・・・もう一つの疑惑」(2010年11月放送)を含む「北関東連続女児殺害・行方不明事件」の一連の報道を想起させる内容にも関わらず「本ドラマ制作にあたり両社および本ドラマ関係者から、当報道局には一切の相談・通知もありませんでした」と指摘。

 この報道のドラマ化については「これまでに社の内外から数多くの企画提案がありましたが、事件の被害者であるご遺族の感情などに配慮し、当報道局は慎重を期してまいりました」と経緯を説明。『チェイス』については「当報道局はもとより被害者遺族への連絡・取材なども一切無く、事件被害者らの描写について多くの点で本件報道と類似点のある内容で制作・配信されたもので、当報道局としては倫理的にも著作権法的な見地からも到底看過できません」と強く抗議した。

 同ドラマは、大谷亮平演じる記者・三上と、本田翼演じるBSテレビの新米AD・麻衣が、27年前に起こった5つの連続幼女殺人の未解決事件の真相に迫るサスペンスドラマシリーズ。ジャーナリストで作家の清水潔氏の著書『殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』(新潮社)との類似が以前より指摘されており、新潮社と清水氏は先月17日付の書面で同ドラマの即時配信中止を求めていたが、同19日には6話が配信されていた。

 その後、第7話の配信予定日になっても配信されず、アマゾンジャパンはORICON NEWSの取材に対して「現時点では下記の回答しか差し上げることができない旨、ご了承ください。『チェイス第1章』の7話は現在一時的に視聴いただけません。7話は後日配信の予定です」と回答した。

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