ももいろクローバーZの有安杏果が、21日に幕張メッセで行ったコンサートを最後にグループを卒業。所属事務所との契約も終了し、芸能界と一度距離を置くという。他にも昨年から、橋本奈々未(元乃木坂46)、嗣永桃子(元Berryz工房/カントリー・ガールズ)などトップアイドルが、グループ卒業と同時に芸能界からも引退するケースが目につく。ORICON NEWSではこうしたアイドルの身の引き方について、一般ユーザーの意識調査を行った。
◆1,000人に意識調査、「良いと思う」が66.1%
「アイドルがグループを卒業して芸能界から距離を置く」という決断について、10代から50代の男女、計1,000人にアンケートを実施。結果は以下のようになった。
・良いと思う……66.1%
・良いと思わない……3.9%
・どちらともいえない/わからない……30%
賛同が否定を圧倒的に上回っている。「良いと思う」理由として年代や性別を問わずもっとも多かったのは、「本人の自由だから」というもの。「卒業後の道は自分で決めるべきこと。その人の人生なので」(埼玉県/20代/男性)、「本人が選択したのであれば良いと思う」(東京都/40代/女性)などが挙がった。
◆アイドル業の厳しさ慮り同調、“転職”と捉える見方も
有安杏果は子役として芸能界に入り、今回の卒業に当たって「今までの22年間でできなかった普通のことを、少しずついろいろやってみたいです」とブログでコメントしたが、その想いと同調するような声も目につく。「芸能界にいるとどんな時でも自覚をもって行動しなければならず、ストレスも溜まりそう。一般人として生活していくのも良いと思う」(滋賀県/30代/男性)、「アイドルは我慢している部分も多いと思う。卒業という形でゆっくり休めば自分らしくいられるはず」(熊本県/10代/女性)など、芸能界やアイドル業の厳しさを慮って、“引退”を支持している人が多い。
逆に「サラリーマンが会社を辞めて転職する、会社を興す、そのまま無職になるのも個人の自由。そう思えば同じこと」(静岡県/40代/男性)、「今は転職をする人も多いし、いろいろ挑戦してみるのはいいことだと思う」(島根県/20代/女性)などと、アイドルもひとつの職種として普通に“転職”と捉える見方も。
また、「昔に比べるとグループが多く、生き残ってソロでもやっていける人はほんのひと握り。別の道を行くのもいい選択だと思う」(鹿児島県/20代/女性)といった、現実的でシビアな視点からの肯定もあった。
◆「良いと思わない」理由は、「ファンが置いていかれてしまう」
「良いと思わない」理由としては、「唐突に辞めるのは自分勝手。今まで応援してくれたファンの気持ちも考えないと」(大阪府/40代/男性)、「自分のことしか考えていなくて、我々ファンが置いていかれてしまうのは意味がわからない」(神奈川県/10代/女性)など、ファンへの配慮に関する引っ掛かりが大半。
「どちらともいえない/わからない」の理由には、「良いと思う」と同じく「個人の自由」とする意見が多く見られた。他には「有安さんの卒業は残念な気がしますが、本人が強い意志を持って進む道なら応援したい」(富山県/50代/男性)、「本人の人生は本人のもの。わかってはいても少し寂しいファン心理もある」(東京都/10代/女性)など、微妙な心情も見受けられた。
◆身近な存在へと変化したアイドル、文字通り“卒業”を見守る感覚
ももいろクローバー(当時)がメジャーデビューした2010年は、ブレイクしたAKB48を追って多くのグループが台頭し「アイドル戦国時代」と言われた。AKB48が「会いに行けるアイドル」を掲げて握手会で人気を博した手法も多くが追随し、ももクロも「いま、会えるアイドル」と謳ってファンと触れ合うイベントを精力的にこなした。その後、いち早く接触イベントからは撤退したが、アイドル自体に“手の届かないスター”ではなく、身近な存在というイメージがすっかり定着している。
今回の調査で、芸能界から距離を置くことに「本人の自由」と肯定的な声が圧倒的に多かったのも、往年のキャンディーズや山口百恵の大々的なスターからの引退劇と違い、いわば友だちが文字通り“卒業”していくのを見守るような感覚が反映されていると思う
また、有安らは卒業ライブを行ってファンに見送られたが、アイドル界全体では不祥事や内輪の事情からHPやブログで脱退が発表されて終わりで、ファンがサヨナラすら言えないことも少なくない。以前SUPER☆GiRLSのメンバーが脱退した際、当時リーダーだった八坂沙織が「誰かが卒業するときは寂しい気持ちはあっても、悲しいことはあってはならない」とブログに切々と綴ったこともあった。
今回の調査は一般ユーザー対象で、必ずしもアイドル界の事情に通じていないと思うが、有安や橋本や嗣永がアイドルを全うした空気は伝わっていたはず。そのうえで、本人が決めた卒業は「お疲れさま」と声を掛けたいくらいで、まさに寂しくても悲しくはない。7割近い「良いと思う」は、彼女たちによる“ファンと近いアイドル活動の完走”がもたらした結果とも言える。
(文:斉藤貴志)
【調査概要】
調査時期:2018年1月19日(金)〜1月23日(火)
調査対象:合計1000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
◆1,000人に意識調査、「良いと思う」が66.1%
「アイドルがグループを卒業して芸能界から距離を置く」という決断について、10代から50代の男女、計1,000人にアンケートを実施。結果は以下のようになった。
・良いと思わない……3.9%
・どちらともいえない/わからない……30%
賛同が否定を圧倒的に上回っている。「良いと思う」理由として年代や性別を問わずもっとも多かったのは、「本人の自由だから」というもの。「卒業後の道は自分で決めるべきこと。その人の人生なので」(埼玉県/20代/男性)、「本人が選択したのであれば良いと思う」(東京都/40代/女性)などが挙がった。
◆アイドル業の厳しさ慮り同調、“転職”と捉える見方も
有安杏果は子役として芸能界に入り、今回の卒業に当たって「今までの22年間でできなかった普通のことを、少しずついろいろやってみたいです」とブログでコメントしたが、その想いと同調するような声も目につく。「芸能界にいるとどんな時でも自覚をもって行動しなければならず、ストレスも溜まりそう。一般人として生活していくのも良いと思う」(滋賀県/30代/男性)、「アイドルは我慢している部分も多いと思う。卒業という形でゆっくり休めば自分らしくいられるはず」(熊本県/10代/女性)など、芸能界やアイドル業の厳しさを慮って、“引退”を支持している人が多い。
逆に「サラリーマンが会社を辞めて転職する、会社を興す、そのまま無職になるのも個人の自由。そう思えば同じこと」(静岡県/40代/男性)、「今は転職をする人も多いし、いろいろ挑戦してみるのはいいことだと思う」(島根県/20代/女性)などと、アイドルもひとつの職種として普通に“転職”と捉える見方も。
また、「昔に比べるとグループが多く、生き残ってソロでもやっていける人はほんのひと握り。別の道を行くのもいい選択だと思う」(鹿児島県/20代/女性)といった、現実的でシビアな視点からの肯定もあった。
◆「良いと思わない」理由は、「ファンが置いていかれてしまう」
「良いと思わない」理由としては、「唐突に辞めるのは自分勝手。今まで応援してくれたファンの気持ちも考えないと」(大阪府/40代/男性)、「自分のことしか考えていなくて、我々ファンが置いていかれてしまうのは意味がわからない」(神奈川県/10代/女性)など、ファンへの配慮に関する引っ掛かりが大半。
「どちらともいえない/わからない」の理由には、「良いと思う」と同じく「個人の自由」とする意見が多く見られた。他には「有安さんの卒業は残念な気がしますが、本人が強い意志を持って進む道なら応援したい」(富山県/50代/男性)、「本人の人生は本人のもの。わかってはいても少し寂しいファン心理もある」(東京都/10代/女性)など、微妙な心情も見受けられた。
◆身近な存在へと変化したアイドル、文字通り“卒業”を見守る感覚
ももいろクローバー(当時)がメジャーデビューした2010年は、ブレイクしたAKB48を追って多くのグループが台頭し「アイドル戦国時代」と言われた。AKB48が「会いに行けるアイドル」を掲げて握手会で人気を博した手法も多くが追随し、ももクロも「いま、会えるアイドル」と謳ってファンと触れ合うイベントを精力的にこなした。その後、いち早く接触イベントからは撤退したが、アイドル自体に“手の届かないスター”ではなく、身近な存在というイメージがすっかり定着している。
今回の調査で、芸能界から距離を置くことに「本人の自由」と肯定的な声が圧倒的に多かったのも、往年のキャンディーズや山口百恵の大々的なスターからの引退劇と違い、いわば友だちが文字通り“卒業”していくのを見守るような感覚が反映されていると思う
また、有安らは卒業ライブを行ってファンに見送られたが、アイドル界全体では不祥事や内輪の事情からHPやブログで脱退が発表されて終わりで、ファンがサヨナラすら言えないことも少なくない。以前SUPER☆GiRLSのメンバーが脱退した際、当時リーダーだった八坂沙織が「誰かが卒業するときは寂しい気持ちはあっても、悲しいことはあってはならない」とブログに切々と綴ったこともあった。
今回の調査は一般ユーザー対象で、必ずしもアイドル界の事情に通じていないと思うが、有安や橋本や嗣永がアイドルを全うした空気は伝わっていたはず。そのうえで、本人が決めた卒業は「お疲れさま」と声を掛けたいくらいで、まさに寂しくても悲しくはない。7割近い「良いと思う」は、彼女たちによる“ファンと近いアイドル活動の完走”がもたらした結果とも言える。
(文:斉藤貴志)
【調査概要】
調査時期:2018年1月19日(金)〜1月23日(火)
調査対象:合計1000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
2018/01/31