俳優の菅田将暉が『第42回 報知映画賞』で主演男優賞を受賞し20日、都内で行われた授賞式に出席。この日のトリを務め、「まだ24歳の僕がいただいていいのかなと思いながらここにいます」と恐縮しつつ、「たくさんの人、たくさんの作品と出会ってそれぞれと面白いもの作ろうと1年、2年と過ごして形になって、こうして結果になって。これが感無量ってやつかという感じです」と喜んだ。

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　菅田は『キセキ ―あの日のソビト―』『帝一の國』『あゝ、荒野』『火花』での演技が評価されて受賞。『あゝ、荒野』のメガホンをとった岸善幸監督との思い出を振り返り、「『菅田将暉の代表作にしたい』。そのあとに『俺の代表作にもしたい』って言ってくれて、作品賞もとれて、間違いなくそうなったと大見得切って言わせていただきます」と胸を張った。

　花束ゲストとして、『キセキ ―あの日のソビト―』で兄を演じ、同じ事務所で同じマネージャーがついているという松坂桃李が登場。菅田が、映画主演以外にも今年は大河ドラマや主演舞台などで活躍したことを紹介し、「どういうスケジュールの切り方をしたらこうなるのか。すごいマネージャーさんなんでしょうね」と笑わせた後、「そんな激動のなか、いろんな役で駆け抜けて、今こうしてここに立っていて、誇らしくて尊敬しています。“兄”として心の底からうれしいです。本当におめでとうございます」と祝福した。

　主演女優賞は、『彼女がその名を知らない鳥たち』の蒼井優が受賞。今年7月に亡くなった中嶋しゅうさんの遺作であると伝え、「尊敬する役者さんです。中嶋しゅうさんとの出会いが本当に大きくて、私はこれからも教え子として精進してまいりたいと思います。皆さんも、中嶋しゅうさんというすばらしい役者が日本にいたことを忘れないでほしいいと思います」と呼びかけた。

『第42回 報知映画賞』受賞者、作品は以下の通り。

■作品賞・邦画部門：『あゝ、荒野』（岸善幸監督）
■作品賞・海外部門：『美女と野獣』（ビル・コンドン監督）
■アニメ作品賞：『SING／シング』（ガース・ジェニングス監督）
■主演男優賞：菅田将暉／『キセキ ―あの日のソビト―』『帝一の國』『あゝ、荒野』『火花』
■主演女優賞：蒼井優／『彼女がその名を知らない鳥たち』
■助演男優賞：役所広司／『関ヶ原』『三度目の殺人』
■助演女優賞：田中麗奈／『幼な子われらに生まれ』
■監督賞：三島有紀子監督／『幼な子われらに生まれ』
■新人賞：北村匠海／『君の膵臓をたべたい』
■新人賞：浜辺美波／『君の膵臓をたべたい』
■特別賞：北野武監督／『アウトレイジ』3部作
■特別賞：スティーブン・ノムラ・シブル監督／『Ryuichi Sakamoto:CODA』