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『直虎』“異例”の1年を振り返る 子役、追悼CD、ダジャレサブタイトル…

 NHKで1年にわたって放送されてきた大河ドラマ『おんな城主 直虎』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)はきょう17日放送予定の第50回「石を継ぐ者」が最終回となる。主人公は、戦国時代に男の名で家督を継いだ“おんな城主”、井伊直虎(柴咲コウ)。主人公が「女性」でも、「無名」でも、面白い物語を紡いでいくことができる。それを証明しようと挑んだ全50回だった。

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 戦のたびに当主を殺された遠江の国(静岡県西部)・井伊家にただひとり残された姫が、「直虎」と勇ましい名を名乗って乱世に立ち向かい、後に「徳川四天王」と呼ばれる武将・井伊直政の出世を支えていく一代記。

 主人公が「女性」「無名」という2つの鬼門にあえて挑んだ本作。『世界の中心で、愛をさけぶ』(TBS)、『JIN−仁−』(同)、連続テレビ小説『ごちそうさん』(NHK)など数々のヒットドラマを生み出してきた森下佳子氏が脚本を担当し、脱稿後「何となくなんですけど、この先に女性主人公の大河の鉱脈みたいなものがあるんじゃないかなぁと…。引っかき傷くらいかもしれないけれど、穴を開けられたんじゃないか」と手応えを語っている。

 異例だったのは、第1回から第4回まで、子役による主人公の子ども時代が描かれたことだ。近年は第1回のみが多く、加藤清史郎が出演した『天地人』(2009年)でも第2回までだった。しかし、後に「直虎」を名乗る井伊家の姫おとわを演じた子役の新井美羽の熱演をはじめ、子役たちがやってくれた。新井はその後、連続テレビ小説『わろてんか』でもヒロイン・てんの少女時代を演じるなど大ブレイクした。

 前作『真田丸』以来、登場人物がナレーションだけで死亡した事が語られる「ナレ死」が注目されるようになったが、第33回「嫌われ政次の一生」では、1話まるごと、高橋一生演じる井伊家の家老・小野政次の最期を描き、SNS上では「神回」と大反響を呼んだ。さらに、追悼CDアルバム『鶴のうた』(音楽:菅野よう子)が発売され、9/7付オリコンデイリーアルバムランキングでは1位を獲得したのも異例中の異例だった。

 第45回「魔王のいけにえ」では、主人公の出番が2シーンしかなかったにもかかわらず、違和感を出さない巧みなストーリー構成が話題に。史実として残る現場に“女”の主人公が居合わせるだけで「あり得ない」と非難轟々だったが、しっかりと伏線が張られていたので、「すごいわ…おとわが歴史の一大事目撃する設定、江とか花燃ゆみたいに不自然に見えない…」と好評だった。

 各回のサブタイトルでもよく知られた映画や小説などの作品をモチーフにした遊び心で楽しませた。第1回「井伊谷の少女」と第2回「崖っぷちの少女」は国民的アニメ映画。第3回「おとわ危機一髪」は映画『007危機一発』(1964年)。第13回「城主はつらいよ」は映画『男はつらいよ』、第16回「綿毛の案」は『赤毛のアン』、第21回「ぬしの名は」は『君の名は。』(2016年)、第41回「この玄関の片隅で」は『この世界の片隅に』(16年)、第48回「信長、浜松来たいってよ」は映画『桐島、部活やめるってよ』(12年)など。森下氏の一番のお気に入りは、第33回「嫌われ政次の一生」(元ネタは06年の映画『嫌われ松子の一生』)とのことだった。

 最終回では、謀反を起こし、信長を倒した明智が京を追われたことで、井伊谷でかくまっていた明智の遺児・自然(じねん/田中レイ)に追っ手が迫る。小さな命を守るために急ぎ堺より井伊谷に戻る直虎。かつて亀之丞と虎松を守り抜いた井伊は、武力を持たずしていかに追っ手と対峙するのか。一方、万千代(菅田将暉)が直虎から受け継ぐ井伊の魂とは…。



関連写真

  • 12月17日放送、NHK『おんな城主 直虎』第50回(最終回)より(C)NHK
  • 井伊谷に戻った直虎は保護していた明智の遺児を逃がそうとするが…(C)NHK
  • 最終回にして、赤備えの井伊直政(菅田将暉)が登場(C)NHK
  • 12月17日放送、NHK『おんな城主 直虎』第50回(最終回)より。乱世に生きた井伊直虎(柴咲コウ)をドラマチックに描いた(C)NHK

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