俳優の水谷豊と反町隆史が出演するテレビ朝日系人気刑事ドラマシリーズ『相棒season16』(毎週水曜 後9:00)が18日より放送開始となる(初回は10:24までの拡大スペシャル)。3月に放送された前シーズンの最終回では、杉下右京(水谷)が冠城亘(反町)に向かって「想像が及ばないのなら、黙っていろ」と、珍しく語気を荒げ、亘が「何様だ」と言い返すヒリヒリするようなシーンがあり、ファンをヒヤヒヤさせた。あれから半年。再開された撮影現場で、特命係を覗いてみると…。
――まずはファンをざわつかせた『season15』の最終回を振り返っていただいてもいいですか?
【水谷】『season15』の最終回で、2人が言い合った時もそうですが、その後でお互いが歩み寄るシーンも、とてもスリリングでしたよね(笑)。あれくらいのことで、もう一緒に仕事できない、職場で顔を合わせづらい、なんて思うのはとても日本的だと思うんですよね。海外ドラマでは、遠慮なく意見を言い合うし、ぶつかり合うなんてことはよくあることですけど、『相棒』は日本のドラマですからね(笑)。視聴者の皆さんもびっくりしたんでしょうね。
【反町】「何様だ」は、台本にせりふとして書いてあったので(笑)。亘は、法務省のキャリア官僚だったというバックボーンがあるから、そういうことも言えちゃうのかな、と思って言いましたけど、僕自身としては亘の方こそ2年目の“若造”じゃないか、と。ビクビクしながら演じました(笑)。
【水谷】亘に「何様だ」と言われたあの瞬間、僕も考えましたよ、「何様なんだろう」って(笑)。今回は、決定的なことになりませんでしたが、右京と亘の間では、いつでもあのようなぶつかり合いが起こりうる、そういう関係なのだと思いました。
――右京×亘のコンビも3年目ですが?
【反町】右京さんとバチバチ言い合った次の日も、普通に過ごせるくらいの関係にはなっているかな(笑)。
【水谷】8月初旬から撮影していいますが、最近の亘は、右京ならこう言うだろう、こういうことしますよね、というのを先読みして、亘が先に言ったり、やったりすることが増えてきたように思いますよ。
【反町】亘の警察官としての成長も見てもらえるんじゃないかと、僕も楽しみにしています。
――初回スペシャルでは、田辺誠一演じるエリート検察官・田臥准慈が登場し、右京と亘の特命係を「違法捜査」の罪で追い詰めます。背後には、かつて法務省に籍を置いていた亘の元上司で法務事務次官の日下部彌彦(榎木孝明)がいて、『season16』全体の展開にも影響を与えそうな気がします。
【水谷】日下部だけでなく、石坂浩二さん演じる甲斐峯秋、大杉漣さん演じる副総監(衣笠藤治)ら、コントロールできない特命係の2人を、コントロールをしようとする人たちが何を仕掛けてくるのか、楽しみです。仲間由紀恵さん演じる広報課長・社美彌子の動きも気になります。味方になってくれそうで、土壇場でひっくり返されそうな気もしますし…。
【反町】サイバーセキュリティ対策本部の青木(浅利陽介)も。某医療ドラマでは大活躍でしたけど(笑)。
【水谷】こちらでは暗躍しますね(笑)。
【反町】初回は裏切る人がいたり、協力する人がいたり、特に何もしない人もいたりして(笑)、特命係を取り巻く状況の変化が面白いですし、事件の真相を明らかにしていく筋とは別の展開が新鮮で、衝撃的でもあります。
【水谷】『相棒』ファンにはおなじみの輿水泰弘さんの脚本ですが、さすが、『相棒』と思えるような、会話劇をご覧いただけるのではないでしょうか。もともと『相棒』はせりふの多いドラマですが、せりふ回しも工夫されていて面白いですし、撮影も充実していました。これまでずっと『相棒』を観てくださっていた人にも、初めて観るという人にも、こんなドラマがあるんだ、という新鮮な驚きを持って楽しんでいただけると思います。
――最後に、水谷さんにお聞きします。『相棒』がこれほど長く続いている秘けつは何だと思いますか?
【水谷】僕が若い頃は、テレビドラマは2クールが当たり前でした。ある時から1クールのドラマが出てきて、いつの間にかそれが当たり前になりました。そんな中で、『相棒』が2クール、16シーズンまで続いていることが、我ながら不思議に思うくらいです。ドラマは一人で作るものではありません。プロデューサー、監督、脚本、出演者…、皆、それぞれ自分にできることをするしかないのですが、できる限りのことをしているかどうかで変わってくる。『相棒』チームには、いまできることをできる限りやっておこうと思っている人たちが集まっているところが強みだと思います。これが最後になっても悔いがないようにしよう、僕自身、そう思う時があります。いまは、続いている最中なのでわかりませんが、いつか終わりを迎えた時に、なぜ『相棒』が長く続いたのかが、わかるのではないでしょうか。
――まずはファンをざわつかせた『season15』の最終回を振り返っていただいてもいいですか?
【水谷】『season15』の最終回で、2人が言い合った時もそうですが、その後でお互いが歩み寄るシーンも、とてもスリリングでしたよね(笑)。あれくらいのことで、もう一緒に仕事できない、職場で顔を合わせづらい、なんて思うのはとても日本的だと思うんですよね。海外ドラマでは、遠慮なく意見を言い合うし、ぶつかり合うなんてことはよくあることですけど、『相棒』は日本のドラマですからね(笑)。視聴者の皆さんもびっくりしたんでしょうね。
【反町】「何様だ」は、台本にせりふとして書いてあったので(笑)。亘は、法務省のキャリア官僚だったというバックボーンがあるから、そういうことも言えちゃうのかな、と思って言いましたけど、僕自身としては亘の方こそ2年目の“若造”じゃないか、と。ビクビクしながら演じました(笑)。
【水谷】亘に「何様だ」と言われたあの瞬間、僕も考えましたよ、「何様なんだろう」って(笑)。今回は、決定的なことになりませんでしたが、右京と亘の間では、いつでもあのようなぶつかり合いが起こりうる、そういう関係なのだと思いました。
――右京×亘のコンビも3年目ですが?
【反町】右京さんとバチバチ言い合った次の日も、普通に過ごせるくらいの関係にはなっているかな(笑)。
【水谷】8月初旬から撮影していいますが、最近の亘は、右京ならこう言うだろう、こういうことしますよね、というのを先読みして、亘が先に言ったり、やったりすることが増えてきたように思いますよ。
【反町】亘の警察官としての成長も見てもらえるんじゃないかと、僕も楽しみにしています。
――初回スペシャルでは、田辺誠一演じるエリート検察官・田臥准慈が登場し、右京と亘の特命係を「違法捜査」の罪で追い詰めます。背後には、かつて法務省に籍を置いていた亘の元上司で法務事務次官の日下部彌彦(榎木孝明)がいて、『season16』全体の展開にも影響を与えそうな気がします。
【水谷】日下部だけでなく、石坂浩二さん演じる甲斐峯秋、大杉漣さん演じる副総監(衣笠藤治)ら、コントロールできない特命係の2人を、コントロールをしようとする人たちが何を仕掛けてくるのか、楽しみです。仲間由紀恵さん演じる広報課長・社美彌子の動きも気になります。味方になってくれそうで、土壇場でひっくり返されそうな気もしますし…。
【反町】サイバーセキュリティ対策本部の青木(浅利陽介)も。某医療ドラマでは大活躍でしたけど(笑)。
【水谷】こちらでは暗躍しますね(笑)。
【反町】初回は裏切る人がいたり、協力する人がいたり、特に何もしない人もいたりして(笑)、特命係を取り巻く状況の変化が面白いですし、事件の真相を明らかにしていく筋とは別の展開が新鮮で、衝撃的でもあります。
【水谷】『相棒』ファンにはおなじみの輿水泰弘さんの脚本ですが、さすが、『相棒』と思えるような、会話劇をご覧いただけるのではないでしょうか。もともと『相棒』はせりふの多いドラマですが、せりふ回しも工夫されていて面白いですし、撮影も充実していました。これまでずっと『相棒』を観てくださっていた人にも、初めて観るという人にも、こんなドラマがあるんだ、という新鮮な驚きを持って楽しんでいただけると思います。
――最後に、水谷さんにお聞きします。『相棒』がこれほど長く続いている秘けつは何だと思いますか?
【水谷】僕が若い頃は、テレビドラマは2クールが当たり前でした。ある時から1クールのドラマが出てきて、いつの間にかそれが当たり前になりました。そんな中で、『相棒』が2クール、16シーズンまで続いていることが、我ながら不思議に思うくらいです。ドラマは一人で作るものではありません。プロデューサー、監督、脚本、出演者…、皆、それぞれ自分にできることをするしかないのですが、できる限りのことをしているかどうかで変わってくる。『相棒』チームには、いまできることをできる限りやっておこうと思っている人たちが集まっているところが強みだと思います。これが最後になっても悔いがないようにしよう、僕自身、そう思う時があります。いまは、続いている最中なのでわかりませんが、いつか終わりを迎えた時に、なぜ『相棒』が長く続いたのかが、わかるのではないでしょうか。
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2017/10/18