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【ひよっこ】峯田和伸、アーティスト俳優のわきまえ ビートルズ大好きおじさんを熱演

 ロックバンド・銀杏BOYZのボーカル&ギターとして、そしていまや俳優としても確固たるポジションを築いている峯田和伸(39)。昨年、主演したNHK・BSプレミアムのドラマ『奇跡の人』は、「平成28年度(第71回)文化庁芸術祭」でテレビ・ドラマ部門の大賞を受賞する高い評価を得て、そのドラマと同じ脚本家の岡田惠和氏による連続テレビ小説『ひよっこ』(月〜土 前8:00 NHK総合ほか)に、ヒロイン・みね子のおじ、小祝宗男役で出演中。音楽活動と並行して、俳優の仕事も好調な峯田に立ち位置を聞いた。

連続テレビ小説『ひよっこ』ヒロイン・みね子の叔父・小祝宗男を演じる峯田和伸(C)NHK

連続テレビ小説『ひよっこ』ヒロイン・みね子の叔父・小祝宗男を演じる峯田和伸(C)NHK

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――連続テレビ小説、初出演。決まった時は?

【峯田】『奇跡の人』を撮っていた時には、朝ドラの話なんてまったくなかったので、びっくりして、すぐに親に電話しました。「うそばっか言ってるんじゃない」って、親も信じられなかったみたいで。「迷惑かけないように」と言われました(笑)。岡田さんからは、「1960年代が舞台で、ビートルズが好きな役。ちょっと面白い感じでやってくれませんか」と言われて、ぜひって感じでした。

――いつか朝ドラに出たいと思ったことは?

【峯田】考えたこともなかったです。僕自身ビートルズが好きで、その前に僕の親が好きで。山形の実家にはビートルズのレコードがたくさんあって、物心がつく前から聴いていたと思う。それくらい日常の中にビートルズがあったので、ドラマの中でビートルズが好きな人物を演じられるのはうれしいですし、不思議な感じがしました。

 宗男は亡くなった祖父と同じ世代。祖父も国産のけっこういいバイクに乗っていて、音楽も好きで当時珍しいエレキギターを持っていて、まさに宗男みたいだったのでびっくり。大好きだった祖父をイメージして演じてみようと思いました。実家から祖父の40代の頃の写真を取り寄せて携帯に入れています。

――ビートルズの初来日(1966年6月29日〜7月3日)がドラマでも描かれますが、ビートルズの魅力は?

【峯田】メロディーが良いとか、歌詞が良いとか、そういうことではない。ビートルズはいてくれただけでありがたい。この世にロックバンドはビートルズだけでいいんじゃないかって。銀杏BOYZとか、いろいろありますけど、全部解散させて、ビートルズだけを残しておけばいいんじゃないかって思うくらい、全てがあるような気がする。

 いまだに毎日のように聴いています。けさは『ラバー・ソウル(Rubber Soul)』を聞いてきました。ほかにも好きな曲はいっぱいあるんですが、しいて言えば「シー・ラブズ・ユー」が好き。サビのところで「彼女はお前のことが好きなんだってさ」ってずっと言っている。それがすごく面白いなって。

――峯田さんにとっての歌は?

【峯田】5年前だったらビシっと言えたと思うんですけど、わからなくなってきましたね、最近は。言葉だけを残そうと思っても、そこにとどまって風化されやすい。でもメロディーがついて歌になると80年経っても歌い継がれていたり、国や言葉の壁を超えて伝わっていく。よりシンプルな歌ほど残りやすいのかな、と思って。シンプルなものを書きたいと思うようになりました。覚えやすいメロディーでシンプルな言葉で心臓に直撃するような曲を作れないかな、と思っています。ライブで演奏するだけだったら、目の前の人たちがわーっと盛り上げってくれるように、楽しませることしか考えないんですけど。何年も残るような曲を作りたいと思います。

――2003年の映画『アイデン&ティティ』で俳優デビューしてから、いろいろな作品に出演されてきましたが、音楽活動と俳優の仕事、立場をどのようにわきまえているのですか?

【峯田】誤解を恐れずに言うと、音楽をやっている時は僕が全責任を負えるのですが、音楽以外の仕事では迷惑をかけないと決めていて、せりふは覚えて現場に行く、遅刻しない、という2点は守ろうかなって。

 そもそも、役作りとかできないですし、自分がやれることも限られていて…。どんな役も演じることができる人は職業欄に「俳優」と書けると思いますが、僕は書けない。「歌手」と書きます。プロの役者ではないことは十分自覚していて、限界も知っているんで。これからも俳優の仕事は自分のやれる範囲でできたらいいと思っています。

――みね子の祖父・茂役の古谷一行さんが、峯田さんの演技には「一瞬で引きつけられるものがある。すごい役者が出てきたな」とおっしゃっていましたが。

【峯田】古谷さんには、「ご子息(降谷建志)とは、夏フェスなどで何度も顔を合わせていて、ど〜も〜とあいさつする仲なんです」とあいさつしました(笑)。古谷さんはせりふがないところでの表情がたまんないですよね。木村佳乃さんと3人で話すシーンで、宗男がべらべらアホな話しをするんですけど、僕としては左から汗が出て、右から涙が出るみたいな、すごい感じになります。

――みね子役の有村架純さんの印象は?

【峯田】有村さんはやさしくて、素晴らしさを挙げたらここでは伝えられないくらい。彼女の中ではいろいろあると思うんですが、撮影中はもちろん、カメラが回っていない時も共演者の前で泣き言は言わないし、たまに僕のところに寄ってきて「寝れてますか」って心配してくれて。有村さんの方が圧倒的に寝れていないと思うんだけど。それくらい、素晴らしい。彼女がみね子でよかったと思います。

――朝ドラに出てから何か反響はありますか?

【峯田】特に聞かないですね。僕、エゴサーチしないので、わからないんですよね。ただ、電車に乗っている時に、銀杏BOYZの活動だけだった頃は「写真一緒にいいですか」と声をかけてくるのは若い人しかいなかったんですけど、最近、ちょっと年配の女性から、「あんたもっと出ていいんだよ、ドラマ。もっと出なさいよ」って言われたんですけど(笑)。「僕が出たいと言っても出られない。呼ばれないと出られないんですよ」と説明しました。

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