3人組バンドBEGINが24日、沖縄・嘉手納町兼久海浜公園で毎年恒例の野外イベント『沖縄からうた開き! うたの日コンサート2017』を開催。梅雨が明けたばかりの夏空のもと、BEGIN、HY、藤原さくら、宮城姉妹、坂本愛江、caino、R’kumaらアーティストと800人の出演者、観客7000人が一体となり、歌え踊れの饗宴(きょうえん)を繰り広げた。
「観客も出演者」をテーマに、客席を巻き込んだ全員参加型のイベント性が持ち味の『うたの日』。今年は初参戦のHYがトップバッターで現れ「エール」「ホワイトビーチ」とたたみかけると、客席はいきなり総立ちでタオルを振り回し、一瞬で最高潮の熱気に包まれた。「HAPPY」では、観客に“ハッピー”だったエピソードをその場で披露してもらい、新里英之(Vo・Gt)が即興で歌詞に乗せて歌う一幕も。舞台と客席の垣根を越えた温かな空気を作り上げ、ステージを後にした。
イベント中盤になると、夕暮れの訪れとともに満を持してBEGINが登場。エイサーの集団を従え、比嘉栄昇(Vo)と島袋優(Gt・Vo)が「『海の声』を歌ってもよろしいでしょうか!」と呼びかけると、会場はひと際大きな歓声に沸く。勇壮なエイサーの太鼓が轟くなか、「海の声」「三線の花」と人気曲を立て続けに披露し、万雷の拍手とともに前半のクライマックスを迎えた。
その後、BEGINと出演者らがJ-POP、歌謡曲、そして沖縄の名曲を中心に32曲をダンスナンバーにアレンジ、ノンストップで披露する「マルシャ・ショーラ」のステージとなり、この日の白眉を飾った。リハーサルでも通しでやったことがないと明かした比嘉は「当初1時間の予定でしたが、1時間半くらいになりそうです! ランナーズハイに近い状態になりますよ」と客席にも覚悟を呼びかけ、“マラソンステージ”の火ぶたを切った。
「上を向いて歩こう」「銀河鉄道999」「島人ぬ宝」「笑顔のまんま」など全32曲をサンバ、カチャーシーといった南国のダンスサウンドに乗せ、ステージのアーティスト、ダンサー、そして客席も“限界”まで踊りつくした90分。全力で走り抜けた比嘉は「心残りというか寂しい思いもありますが、この思いは来年につなげたい」と語り「『うたの日』をこれからも続けていきます。沖縄にも新しい(世代の)風が吹いていますから、そういったミュージシャンたちにバトンが渡せるまで、続けていきたい」とイベントへの使命感を口にし、約5時間におよぶ夏の祭りをしめくくった。
イベント後、取材に応じたBEGINの面々は、90分の熱演に疲れを見せながらも充実の表情。「今年、いろいろな事がかみ合い始めてきました。“参加型”が形になってきたと思います」(上地等)、「演奏する側は(90分)やってる間は疲れを感じなくて。それより、J-POPから民謡までを一つの皿に入れることができる『マルシャ』の可能性を感じた」(島袋)と興奮冷めやらぬ様子で語った。
比嘉もそんな2人に呼応し「今の時代、子どもから、おじいちゃんおばあちゃんまで、多くの世代が同じ時間を過ごすことは難しくなってきている。歌がこうやって、同じ時を一緒に過ごして皆を一つにしてくれることの可能性を改めて見させていただきました」と『うたの日』を継続していくことの意義をしみじみ振り返っていた。
今秋には「マルシャ・ショーラ」を率いてのツアーが決定(詳細は後日発表)。また、10月7、8日には京都コンサートホールで京都市交響楽団と共演するコンサートの開催も同日発表された。
※「マルシャ・ショーラ」とは
・マルシャ=「マーチ」を意味するポルトガル語で、ブラジル音楽の一つ。1930年代〜50年代に全盛を迎え、サンバが台頭するまでカーニバルにおいてメインとなる音楽だったとされている。
・ショーラ=沖縄方言で「しましょう!」の意。
「観客も出演者」をテーマに、客席を巻き込んだ全員参加型のイベント性が持ち味の『うたの日』。今年は初参戦のHYがトップバッターで現れ「エール」「ホワイトビーチ」とたたみかけると、客席はいきなり総立ちでタオルを振り回し、一瞬で最高潮の熱気に包まれた。「HAPPY」では、観客に“ハッピー”だったエピソードをその場で披露してもらい、新里英之(Vo・Gt)が即興で歌詞に乗せて歌う一幕も。舞台と客席の垣根を越えた温かな空気を作り上げ、ステージを後にした。
イベント中盤になると、夕暮れの訪れとともに満を持してBEGINが登場。エイサーの集団を従え、比嘉栄昇(Vo)と島袋優(Gt・Vo)が「『海の声』を歌ってもよろしいでしょうか!」と呼びかけると、会場はひと際大きな歓声に沸く。勇壮なエイサーの太鼓が轟くなか、「海の声」「三線の花」と人気曲を立て続けに披露し、万雷の拍手とともに前半のクライマックスを迎えた。
その後、BEGINと出演者らがJ-POP、歌謡曲、そして沖縄の名曲を中心に32曲をダンスナンバーにアレンジ、ノンストップで披露する「マルシャ・ショーラ」のステージとなり、この日の白眉を飾った。リハーサルでも通しでやったことがないと明かした比嘉は「当初1時間の予定でしたが、1時間半くらいになりそうです! ランナーズハイに近い状態になりますよ」と客席にも覚悟を呼びかけ、“マラソンステージ”の火ぶたを切った。
「上を向いて歩こう」「銀河鉄道999」「島人ぬ宝」「笑顔のまんま」など全32曲をサンバ、カチャーシーといった南国のダンスサウンドに乗せ、ステージのアーティスト、ダンサー、そして客席も“限界”まで踊りつくした90分。全力で走り抜けた比嘉は「心残りというか寂しい思いもありますが、この思いは来年につなげたい」と語り「『うたの日』をこれからも続けていきます。沖縄にも新しい(世代の)風が吹いていますから、そういったミュージシャンたちにバトンが渡せるまで、続けていきたい」とイベントへの使命感を口にし、約5時間におよぶ夏の祭りをしめくくった。
イベント後、取材に応じたBEGINの面々は、90分の熱演に疲れを見せながらも充実の表情。「今年、いろいろな事がかみ合い始めてきました。“参加型”が形になってきたと思います」(上地等)、「演奏する側は(90分)やってる間は疲れを感じなくて。それより、J-POPから民謡までを一つの皿に入れることができる『マルシャ』の可能性を感じた」(島袋)と興奮冷めやらぬ様子で語った。
比嘉もそんな2人に呼応し「今の時代、子どもから、おじいちゃんおばあちゃんまで、多くの世代が同じ時間を過ごすことは難しくなってきている。歌がこうやって、同じ時を一緒に過ごして皆を一つにしてくれることの可能性を改めて見させていただきました」と『うたの日』を継続していくことの意義をしみじみ振り返っていた。
今秋には「マルシャ・ショーラ」を率いてのツアーが決定(詳細は後日発表)。また、10月7、8日には京都コンサートホールで京都市交響楽団と共演するコンサートの開催も同日発表された。
※「マルシャ・ショーラ」とは
・マルシャ=「マーチ」を意味するポルトガル語で、ブラジル音楽の一つ。1930年代〜50年代に全盛を迎え、サンバが台頭するまでカーニバルにおいてメインとなる音楽だったとされている。
・ショーラ=沖縄方言で「しましょう!」の意。
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2017/06/25