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宇多田ヒカルに次ぐ歌姫・Aimer、デビュー6年目で脚光

 全国のCDショップ店員が“本当にオススメしたい”作品を投票で決める『第9回CDショップ大賞2017授賞式』(全日本CDショップ店員組合主催)で大賞の宇多田ヒカルに次ぐ準大賞を受賞したAimer(エメ)。認知度はそれほどまでに高くはないが、多くの作品のなかから宇多田の次に選ばれたAimerとはいったいどんな人物なのか? その歌声の魅力を紐解く。

『第9回CDショップ大賞2017』で準大賞を受賞したAimer

『第9回CDショップ大賞2017』で準大賞を受賞したAimer

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RADWIMPSの野田も楽曲提供、“他の人と溶け合わない”声質が魅力

 Aimerは11年にシングル「六等星の夜」でメジャーデビューした女性シンガー。受賞作は自己最高となる2位を記録。累積売上では7.5万枚のスマッシュヒットを記録している。音楽ライターの柴那典氏は、同作について「ONEOK ROCK のTaka など、さまざまなアーティストがプロデュースに加わったことで、彼女の持つポテンシャルがこれまで以上に引き出された」と評する。また、RADWIMPSの野田洋次郎が提供した収録曲「蝶々結び」を挙げ、「彼のキャリアの中でも屈指の名曲。これを自身のバンドではなく、彼女に提供したというのも大きな意味があると思います」と語る。

 Aimerの最大の魅力はその歌声にある。『daydream』に投票したCDショップ店員は「儚さと力強さ、両極端の要素を感じ取れる不思議な歌声」と語り、先述の柴氏はそれを「“他の人と溶け合わない”声質」と分析し、「ただ単に「歌が上手い」というだけでなく、ある種の悲劇性や孤独、何かを切望する繊細な叙情性をリアルに表現できるシンガー」と説明する。

◆表現力豊かな歌声と唯一無二の個性に、店舗での反響も大きい

 Aimerに投票したCDショップ店員たちは、「各楽曲の完成度もさることながら、あれだけ様々なタイプの曲を歌い上げた表現力には鳥肌が立ちました。自分の語彙力の乏しさがもどかしく感じるほどの唯一無二の個性」と絶賛。「彼女の支持層をグンと広げた1枚であることは間違いない。店舗で働いていて『この曲歌っているの誰ですか?』の問い合わせをこんなに受けたのは久々でした」と反響も多いようだ。

 Aimerは「日頃からさまざまな音楽に触れている、音楽を愛しているCDショップのみなさんにお勧めしたい作品として選んでいただいたことを光栄に思います。これからも変わらず、大切に音楽を創って歌っていきたいと思います」と喜ぶ。同アルバムは、前述のRADWIMPSの野田のほか、ONE OK ROCKのTaka、凛として時雨のTKと、人気ロックバンドのボーカリスト3人をはじめ、スキマスイッチ大橋卓弥常田真太郎らから楽曲提供・プロデュースした。

 今後は、5月3日に初ベストアルバム『blacc』、『noir』の2枚同時発売を控える。節目を前に、アーティスト人生の“第1章”を準大賞で締め括ったAimer。同賞の受賞は、次章でのさらなる飛躍を大いに予感させるものとなった。

 『第9回CD ショップ大賞2017』は、全日本CDショップ店員組合が主催し、全国のCDショップ店員の投票のみで各賞が選ばれる。宇多田ヒカルとAimerほか、入賞に[Alexandros]の『EXIST!』、D.A.N.の『D.A.N.』、never young beachの『fam fam』、My Hair is Badの『woman’s』、RADWIMPSの『君の名は。』が選ばれた。

(コンフィデンス 17年3月20日号掲載)

提供元:CONFIDENCE

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