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フジ改編、若年層狙いの深夜バラエティーを充実 月9は起死回生なるか

 フジテレビの4月期改編説明会が6日、都内で行われた。視聴率では苦戦が続くなか、改編率は全日で6.5%、ゴールデン帯(後7:00〜10:00)で22.4%、プライム帯(後7:00〜11:00)で24.0%と近年では低い数字にとどまった。宮路治朗編成局次長は「世帯視聴率の苦戦で判断して、それ以外の“視聴質”で評価されていないわけでないものも、軒並み閉じてしまうと我々の将来につながっていかないので、ポテンシャルを感じるものはしっかり育成していきたい」と方針を明かした。

フジテレビ改編説明会で4月からの新番組が発表 (C)ORICON NewS inc.

フジテレビ改編説明会で4月からの新番組が発表 (C)ORICON NewS inc.

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 視聴率低迷の原因を「視聴者のみなさんが決めることなので、断言するのは難しい」としながらも「やはり49歳以下の若年層が今までメインターゲットだったわけですが、他のメディアを含めて分散してる」と分析。「これに歯止めをかけるためにしなくてはいけないのは、若い世代人たちの需要に応えることを諦めずにやっていかなければ」と力を込める。

 この方針を体現するのが深夜番組の充実。次世代芸人発掘番組『新しい波24』(毎週月曜 深0:25)、バナナマンおぎやはぎオードリーのトークバラエティー『もろもろのハナシ』(毎週水曜 0:25)など6番組(枠移動・リニューアル含む)が新たにスタート。「深い時間は10年先のテレビのあり方を見据え、お笑いタレントや文化が再び盛り上がる一端を担いたい。若いクリエイターの育成にも重きを置いています」と説明する。

 また昨年末に終了した人気番組『SMAP×SMAP』の後番組として今年スタートした『もしかしてズレてる?』(毎週月曜 後10:00)や、日曜夜の激戦区に昨年11月に参入した『フルタチさん』(毎週日曜 後7:00)は4月以降も継続が決定。

 苦戦が続く『フルタチさん』に関して宮路氏は「現場と試行錯誤して、いろんな企画を試している。他の番組と似かよらない、独自性を意識して毎回制作に臨んでいる。まだまだ視聴者のみなさんとシンクロのしきれていないこととは受け止めている」とコメント。「まだまだやりたいこと、やるべきこと一周もできていない。現在の苦戦をもってなにかを判断することはできない。引き続き、今までにないような切り口を届けていきたい」と意気込んだ。

 また、改編の目玉として30周年を迎える“月9”では、嵐の相葉雅紀主演『貴族探偵』を放送。これまで恋愛ドラマを中心に放送してきた同枠では近年、視聴率が伸び悩んでいるが「若年層の視聴者のみなさんがテレビ以外に分散してしまう。月9は比較的、恋愛ものを中心としたトライをしてきたので、若年層が散ってしまう現実がある」と説明。

 今回は趣向をガラリと変えた推理モノ。「ラブコメ一辺倒ではなく、ここで起死回生を図りたい。月9らしいキラキラした、若年層に深く刺さるキャスティングにもなっている。ここで辛抱しないと月9の再生にもならないので、なんとか踏ん張っていきたい」と期待をかけている。

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