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18年大河『西郷どん』林真理子&中園ミホがタッグ 女性が描く隆盛像に期待

 2018年にNHKで放送される大河ドラマ『西郷(せご)どん』の主演が、俳優の鈴木亮平に決まった。明治維新からちょうど150年という節目の年に、その立役者の一人、西郷隆盛の生涯を描く。原作は、『不機嫌な果実』などの恋愛小説や赤裸々なエッセーなどで人気の作家・林真理子氏。脚本は『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』や連続テレビ小説『花子とアン』などを執筆した中園ミホ氏が手掛ける。その中園氏が鈴木に「いつでも脱げるように鍛えておいて」とさっそくリクエストしていたことを林氏が暴露した。

(左から)中園ミホ氏、鈴木亮平、林真理子氏 (C)ORICON NewS inc.

(左から)中園ミホ氏、鈴木亮平、林真理子氏 (C)ORICON NewS inc.

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 2日に同局で行われた主演発表会見に、鈴木、林氏、中園氏の3人が顔をそろえた。「鍛えておいて」と話しかけた真意について中園氏は「いやいや、裸体が見たいわけではなく、アクションシーンがあるのでお楽しみに」と含み笑い。鈴木は「アクションシーンがあるとは、初めて聞きました」と驚いて見せながらもうれしそうに「西郷さんって、こういう人だったんじゃないか、と視聴者の皆さんに納得していただけるように、内面も外見も表現していきたい」と“肉体改造”も辞さない覚悟をのぞかせていた。

林氏は「私は、不倫小説ばかりでなく、歴史小説もけっこう書いているんです」と切り出し、「歴史小説を書く作家にとって、夢は大河ドラマ。明治維新から150年の2018年の大河は幕末だ、という話を小耳に挟みまして、まだ大河でやっていない西郷さんじゃないかと踏んで、(KADOKAWA『本の旅人』で)連載をはじめました。正式にお話をいただいてうれしく思っています」と、“計画どおり”であることを明かした。

 肖像写真が一枚も残っておらず、東京・上野公園に立つ銅像も想像の産物。実際の隆盛を知る人たちからは「似ていない」と酷評されていたという。維新の立役者となるが、最期は明治新政府と戦って命を散らしたその生涯には、謎も多い。

 中園氏も「調べれば調べるほど、謎に満ちていて、ますます魅力が膨らむ」と準備に余念がないが、あくまでも今回の大河でベースとなるのは林氏が描く“西郷隆盛”。中園氏は「林さんの原作はいろんな愛にあふれています。島津斉彬との師弟愛、家族愛、男女の愛、ボーイズラブまで(笑)。ラブストーリーもたっぷり散りばめられているので、一年間、テレビの前の皆さんに『西郷どん』にどっぷり惚れていただきたい。上野の銅像とは全く違う西郷像になると思います」と自信をみなぎらせた。

 林氏は「誰も書いたことがない西郷さんを書いています。ひんしゅくをかうかもしれませんが、こんな西郷みたことない、という小説を書いている自負があります。これがドラマになったらすごいものになるだろうと、私もいまかららわくわくしております」と話していた。

 小説家、脚本家として経験豊富な2人の女性に大河ドラマという大きな作品を任せた制作統括の櫻井賢氏(NHK)は、「古文書や手紙は残されていても、男と女がどんな気持ちを通い合わせたのかなんて、史実からうかがい知れない。でも、女性である林さんや中園さんなら、男性の発想では出てこない西郷像を描けるのではないか。人間・西郷を裸にできるのではないか、と期待しています」と信頼を寄せていた。

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  • (左から)中園ミホ氏、鈴木亮平、林真理子氏 (C)ORICON NewS inc.
  • 18年放送のNHK大河ドラマ『西郷どん』の主演に決定した鈴木亮平 (C)ORICON NewS
  • NHK18年大河『西郷どん』主演に決定した鈴木亮平 (C)ORICON NewS inc.
  • NHK大河ドラマ『西郷どん』の記者会見に出席した中園ミホ氏 (C)ORICON NewS inc.
  • NHK大河ドラマ『西郷どん』の記者会見に出席した林真理子氏 (C)ORICON NewS inc.
  • 気合に満ちた表情をみせた鈴木亮平 (C)ORICON NewS inc.
  • 18年放送のNHK大河ドラマ『西郷どん』の主演に決定した鈴木亮平 (C)ORICON NewS inc.
  • 18年放送のNHK大河ドラマ『西郷どん』の主演に決定した鈴木亮平 (C)ORICON NewS
  • 18年放送のNHK大河ドラマ『西郷どん』の主演に決定した鈴木亮平 (C)ORICON NewS

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