俳優の塩谷瞬が23日、都内で行われた劇映画『母 小林多喜二の母の物語』製作発表記者会見に出席。労働環境の改善を説き『蟹工船』などを著しながらも、拷問によって非業の最期を迎えた小林多喜二役に抜てきされた思いを聞かれ「多喜二は常に前を向いて、底なしの明るさで文章を書いていたと思うと…」と約20秒間にわたって涙で声をつまらせた。
多喜二に関する資料を読み、役作りに励んでいるという塩谷は「すごく大きな人間で、とてもやさしい人。小林多喜二という人間を考えれば考えるほど、思いが込みあげてしまいます」としみじみ。「僕は幼いころから母親がいないので、自分の人生のテーマとして“母”というものを求めている」と作品との共通点を明かし「彼が遺した魂を役者として演じることが幸せだと思うので、言葉だけじゃなくて表現できるように演じたい」と力を込めた。
多喜二の母・セキを演じる寺島しのぶは「20代から80代まで演じることになるのですが、メイクでごまかすのか演技でごまかすのかわかりませんが、表面上のものにとらわれずに中身を重視していきたい」と意気込み。また、年内での解散を発表したSMAPについて質問されると「ショックでした、大好きですもん」と残念がったが、さらに追求されると「私は和田アキ子さんじゃないので、偉そうなことは言えないですよ」と冗談交じりに切り返して笑いを誘っていた。
同作は、三浦綾子氏原作の小説『母』を映画化。おおらかな心で、多喜二の理想を見守り、人を信じ、懸命に生き抜いた母・セキの波乱に富んだ一生を描く。会見にはそのほか、渡辺いっけい、山口馬木也、水石亜飛夢、山田火砂子監督も出席。2017年1月中旬に公開される。
多喜二に関する資料を読み、役作りに励んでいるという塩谷は「すごく大きな人間で、とてもやさしい人。小林多喜二という人間を考えれば考えるほど、思いが込みあげてしまいます」としみじみ。「僕は幼いころから母親がいないので、自分の人生のテーマとして“母”というものを求めている」と作品との共通点を明かし「彼が遺した魂を役者として演じることが幸せだと思うので、言葉だけじゃなくて表現できるように演じたい」と力を込めた。
多喜二の母・セキを演じる寺島しのぶは「20代から80代まで演じることになるのですが、メイクでごまかすのか演技でごまかすのかわかりませんが、表面上のものにとらわれずに中身を重視していきたい」と意気込み。また、年内での解散を発表したSMAPについて質問されると「ショックでした、大好きですもん」と残念がったが、さらに追求されると「私は和田アキ子さんじゃないので、偉そうなことは言えないですよ」と冗談交じりに切り返して笑いを誘っていた。
同作は、三浦綾子氏原作の小説『母』を映画化。おおらかな心で、多喜二の理想を見守り、人を信じ、懸命に生き抜いた母・セキの波乱に富んだ一生を描く。会見にはそのほか、渡辺いっけい、山口馬木也、水石亜飛夢、山田火砂子監督も出席。2017年1月中旬に公開される。
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2016/08/23