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トム・ハンクス、“歴史好き”な一面が役選びに影響?

 2009年1月に米ニューヨークのハドソン川で起こった奇跡的な飛行機事故を元に描く『ハドソン川の奇跡』(9月24日公開)に主演するアカデミー俳優のトム・ハンクス(59)。乗客全員の命を救った“実在の人物”サリー機長を演じているが、役選びにはハンクスの“歴史オタク”な一面が関わっているのかもしれない。

映画『ハドソン川の奇跡』主演のトム・ハンクス(左)、クリント・イーストウッド監督 (C)2016 Warner Bros. All Rights Reserved

映画『ハドソン川の奇跡』主演のトム・ハンクス(左)、クリント・イーストウッド監督 (C)2016 Warner Bros. All Rights Reserved

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 これまでも実在の人物を演じることが多かったハンクスは、実は若い頃からの歴史好き。第二次世界大戦後の1956年に生まれ、戦争を経験した父親の話を聞いて育ったことから戦争や歴史に興味を持ち、ベトナム戦争を経験した多くの兵士から実際に話を聞き、英雄として称えられた兵士が、実は悲惨な経験に苦しんでいることなどを知る。

 メディアでは扱われない現実に目を向けるようになり、史実に関わる映画や戦争を扱う映画に数多く出演するようになった。史実に基づく大ヒット作『ダ・ヴィンチ・コード』では主人公ロバート・ラングドン教授を演じ、米ソの捕虜解放を描いた『ブリッジ・オブ・スパイ』では実在の弁護士ジェームズ・ドノヴァンを好演。そして最新作『ハドソン川の奇跡』では、2009年に起きた航空機事故で奇跡の生還劇を起こしたサリーことチェズレイ・サレンバーガー機長を演じる。

 メガホンをとるのは、『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』の名匠クリント・イーストウッド(86)。歴史や戦争など史実に基づく実話を得意とし、第二次世界大戦史上日米最大の戦闘と言われる硫黄島の戦いを基に描いた『硫黄島からの手紙』や、イラク戦争に4度行った伝説の狙撃手として英雄となったクリス・カイルの半生を描いた『アメリカン・スナイパー』で高評価を得てきた。

 史実を基に丁寧な心理描写を得意とするイーストウッド監督のもと、ハンクスは“歴史の証人”をどう演じるのか期待が高まる。

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