主人公・真田信繁を演じる堺雅人をはじめ、草刈正雄、大泉洋、竹内結子らいわゆる“三谷組”の俳優たちが持ち味を発揮しまくって、視聴率も好調のNHK大河ドラマ『真田丸』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)。大泉演じる信幸の病弱な妻・おこうを演じている長野里美(54)も脚本を手がける三谷幸喜氏作・演出の舞台『君となら』に出演した経験がある。
長野によると「三谷さんから『大河、出ますか?』と聞かれ、『もちろん、出ます』と応えたら、しばらくして『(配役の決定権がある)プロデューサーにおこう役は長野さんにしかできないと推しておきましたから』と話があった」といい、めでたく大河ドラマ初出演と相成った。
おこうは武田軍が織田・徳川連合軍と戦った長篠の戦いで戦死した真田幸綱の長男・信綱の娘で、信幸とはいとこ同士。実在した人物である。ただ、体が弱く奥の部屋で伏していることが多いというのは、三谷氏の創作。第3回「策略」で初登場したシーンで咳き込む芝居が、さながら「志村けんの病弱な芸者みたい」と話題になった。その後も、手が震えてご飯がよそえなかったり、信繁と梅(黒木華)の間に生まれた赤ちゃんを一人だけ抱かせてもらえなかったり。第11回「祝言」で披露した真田名物・雁金踊りも実に滑稽だった。
「真田家の役に立ちたいという思いはことのほか強いおこうですが、病弱というのは、後に信幸の正室となる小松姫(稲)との対比から思いつかれたんじゃないかと思います。負のオーラを撒き散らしながらも、憎めない、チャーミングな女性を演じてくださいという三谷さんの要望を聞いて最初は戸惑いました。台本を読んで、私が出るパートは箸休め的なコメディーなんだというのは十分、伝わってきましたし。ネットに『志村けんさんのコントみたい』という反響を見たときはうれしいような恥ずかしいような…」(長野)。
長野は早稲田大学在学中から鴻上尚史氏率いる劇団「第三舞台」に参加。小劇場ブームの中で鍛え上げた演技力で、三谷氏の「長野さんにしかできない」という期待に応えている。
そんなおこうがピンチだ。15日放送の第19回「恋路」で信幸は徳川家の重臣・本多忠勝(藤岡弘、)の娘・稲(吉田羊)を正室に迎えるため、おこうを離縁することを容認したのだ。
「実は、おこうは離縁されて終わりではないんです(笑)。実在したということがわかっているだけの女性をすごく膨らませていただいて。おこうを演じることができて役者としてうれしく思います。棚から牡丹餅のような三谷さんの愛を感じます」(長野)。
おこうのターニングポイントが描かれる第20回「前兆」は22日放送。
長野によると「三谷さんから『大河、出ますか?』と聞かれ、『もちろん、出ます』と応えたら、しばらくして『(配役の決定権がある)プロデューサーにおこう役は長野さんにしかできないと推しておきましたから』と話があった」といい、めでたく大河ドラマ初出演と相成った。
おこうは武田軍が織田・徳川連合軍と戦った長篠の戦いで戦死した真田幸綱の長男・信綱の娘で、信幸とはいとこ同士。実在した人物である。ただ、体が弱く奥の部屋で伏していることが多いというのは、三谷氏の創作。第3回「策略」で初登場したシーンで咳き込む芝居が、さながら「志村けんの病弱な芸者みたい」と話題になった。その後も、手が震えてご飯がよそえなかったり、信繁と梅(黒木華)の間に生まれた赤ちゃんを一人だけ抱かせてもらえなかったり。第11回「祝言」で披露した真田名物・雁金踊りも実に滑稽だった。
「真田家の役に立ちたいという思いはことのほか強いおこうですが、病弱というのは、後に信幸の正室となる小松姫(稲)との対比から思いつかれたんじゃないかと思います。負のオーラを撒き散らしながらも、憎めない、チャーミングな女性を演じてくださいという三谷さんの要望を聞いて最初は戸惑いました。台本を読んで、私が出るパートは箸休め的なコメディーなんだというのは十分、伝わってきましたし。ネットに『志村けんさんのコントみたい』という反響を見たときはうれしいような恥ずかしいような…」(長野)。
長野は早稲田大学在学中から鴻上尚史氏率いる劇団「第三舞台」に参加。小劇場ブームの中で鍛え上げた演技力で、三谷氏の「長野さんにしかできない」という期待に応えている。
そんなおこうがピンチだ。15日放送の第19回「恋路」で信幸は徳川家の重臣・本多忠勝(藤岡弘、)の娘・稲(吉田羊)を正室に迎えるため、おこうを離縁することを容認したのだ。
「実は、おこうは離縁されて終わりではないんです(笑)。実在したということがわかっているだけの女性をすごく膨らませていただいて。おこうを演じることができて役者としてうれしく思います。棚から牡丹餅のような三谷さんの愛を感じます」(長野)。
おこうのターニングポイントが描かれる第20回「前兆」は22日放送。
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2016/05/21