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“超不思議キャラ”の本郷奏多、バラエティ番組で開花

 映画『進撃の巨人』のアルミン役やドラマ『アカギ』(BSスカパー!)の主人公・赤木しげる役などで注目を集めている、若手美少年系俳優の本郷奏多。最近はバラエティ番組にも多く登場し、「食事がすごい苦手でグミやポテチばかり食べてます」「外はほこりもあるし、排気ガスもあるし、人間の呼気もある。おうちが一番安心」などと発言し、その超潔癖・超偏食キャラが話題になった。若手俳優界に突如現れた新型キャラ・本郷奏多のパーソナルとは?

バラエティ番組で超潔癖・超偏食キャラが話題となった本郷奏多(C)ORICON NewS inc.

バラエティ番組で超潔癖・超偏食キャラが話題となった本郷奏多(C)ORICON NewS inc.

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◆抗菌グッズが欠かせない超潔癖症で、ご飯は異物で主食はグミの超偏食

 子役出身の本郷は、12歳のときに映画『リターナー』でデビュー、自らもファンだというL’Arc〜en〜Cielhyde主演の映画『MOON CHILD』では、Gacktの幼少時代を演じた。2006年公開の映画『NANA2』では金髪ベーシストのシン役を好演し、「ハマり役だ」と評されるなど、繊細な少年からダークな役柄まで幅広くこなし、俳優としての実力はなかなかのもの。その中性的でナイーブそうなルックスから美少年的な役柄が多い本郷だが、前述のバラエティ番組での発言などは、そうしたイメージとは違った意外な面を披露した。『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)では、「世の中で一番嫌いなことはご飯を食べること。異物を体内に取り入れる行為じゃないですか。気持ち悪くありませんか? できることなら食べないで過ごしたい」などと発言し、主食がグミとポテトチップスであることを明かした。

 また、『徳井と後藤と麗しのSHELLYが今夜比べました』(同系)で肌が白いことを指摘されると、「紫外線ってホントよくないですから。外にいると正体がわからないものがどこに潜んでいるかわからない。異物(=日焼け止めクリーム)を塗ってまで外に出たくない」と、自宅にいることが一番快適だと熱弁をふるったのだ。さらに『PON!』(同系)でも、いつから潔癖症になったかを聞かれると、「ちっちゃいころから仕事をさせていただいてるので、いろんな汚い大人の社会を見るうちに、徐々にって感じですかね」とうそぶく。除菌グッズを持ち歩いていると言い、「家に帰るとまず持ち物をウェットティッシュで拭く。携帯の表面は便座より菌が多い」と携帯電話を拭き出し、思わずスクリーンショットを撮ってしまい周囲の笑いをとるなど、バラエティの対応力の高さも見せつけた。

◆独特の価値観で他の“中性的な美少年”キャラと一線を画す存在に

 こうした発言から、本郷が実は、超潔癖症が高じて超偏食に至った“変わり者”だということがうかがえるが、その普通ではない妖艶なルックスから、「何かそういうこと言いそう」「たしかに潔癖そうだな」と違和感なくうなずけでしまうのも事実。今どきの若者ではそれほど特異なことではないのかもしれないし、実際「そこがまたカワイイ」とか、通常なら引かれる言動も「彼なら許せる」といった意見も多い。また、趣味のガンプラ(ガンダムのプラモデル)制作では、ガスマスクを着用して(有毒物質を吸い込まないため)塗装したり、ビームサーベルを光らせるために、はんだごてを使ってLEDを仕込むなど、その改造に打ち込む姿はプロ並み。100時間近くかけて仕上げるという一途なところも、どこか“少年”っぽく、女性心をくすぐるのかもしれない。そんな“独特の価値観”を持つ本郷だけに、ともすれば若手俳優の中にいくらでもいる“中性的な美少年”キャラに埋もれそうなところを、本郷独自のキャラ付けができたことで、うまく差別化ができているとも言える。

 これまで多くの作品に出演し、俳優としての実績は申し分ない本郷だが、一方でこれこそ“本郷奏多の代表作”という作品、役柄には恵まれてこなかったのも事実。そこへ今回、バラエティ番組への進出により、今まで知られなかった本郷独自の“超潔癖キャラ”が付け加えられた。さらには、ダウンタウンの浜田雅功松本人志のツッコミなども受けられる、バラエティでの対応力の高さも認知され、その意外性、ハマリ具合から印象度も強まり、今後は“キャラ先行型”の俳優としての活躍も期待できそうだ。

 例えば女優の菜々緒のように、元モデルの超美人ながら“悪女っぽい”との勝手なイメージが先行し、それがいつしか役柄に追いついて、今や“悪女女優No.1”になった例もある。本郷もバラエティをきっかけに“特異キャラ”を発信し、本来の演技力に“素”を活かした新たな役どころをつかむ可能性が大いにあり得るのである。これからが本郷奏多の“超個性派俳優”としてブレイクするチャンスなのかもしれない。

(文:五目舎)

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