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アイドルグループの売り方は集団から“個”へ? アイドル乱立の中で光る個性

 AKB48のブレイク以降、女性アイドルグループのデビューが続き、いまだ「アイドル戦国時代」が続いている現在。これまでは「AKB48の○○さん」、「ももいろクローバーZの○○さん」といったようにグループで有名になってからソロにも注目を集まるパターンが多かったが、ここ最近、橋本環奈や滝口ひかり、廣田あいかのように、先に“ソロ”で脚光を浴びてから所属するグループが注目を集めるパターンが増えている。アイドルグループが“乱立”している今、アイドルの売り方が変わりつつあるようだ。

■所属するグループ名ありきで語られていたソロ活動

 2000年代以降、現在まで続いているアイドルグループの流れに火をつけたのは、モーニング娘。を筆頭とするハロー!プロジェクトだ。モーニング娘。、カントリー娘。、Berryz工房、℃-uteなど多くのグループがデビューしたが、2000年代半ばに差し掛かると、シンガー・ソングライターやバンドが人気を集めたこともあって、シーンはいったん下火となる。ご存知の通り、再びアイドルグループが脚光を浴びるようになったのは、2009年頃、AKB48がブレイクしてからだ。ももいろクローバーZなどのニューカマーだけでなく、ハロプロが活気を取り戻すなど、中堅から新人、地方アイドル、さらには地下アイドルまで加わり、俗に言う「アイドル戦国時代」へと突入した。

 これはアイドルグループに限ったことではないが、複数のメンバーを擁する音楽アーティストがブレイクした場合、当たり前だがまずはグループ名が浸透し、それから個々のメンバーにもスポットが当たっていく。元モーニング娘。の安倍なつみや矢口真里、元AKB48の前田敦子、大島優子など、今でこそ個人名のみでも名前と顔が一致するものの、グループ在籍時から卒業してしばらくはソロ活動では「元○○」とやはりグループ名ありきで語られることが多かったように思う。

■“濃すぎる”くらいの個性がないと認知すらされない現状

 しかし、ただでさえアイドルが大人数の傾向が高まっている中で、AKB48の次のポジションを狙ってアイドルグループが“乱立”。巧みな特典戦略でCDをランキングTOP10内に食い込ませてくるグループが増えたことで、数字的なヒットが取り立てて“珍しい”ことではなくなり、アイドルファン以外へとグループ名を浸透させることが難しくなってきた。さらにアイドルグループに所属していながら女優やマルチタレントとして活躍する人が急増し、すでに知名度があるアイドルグループでさえ、メンバーの名前を覚えてもらいにくくなっている。

 こうした中で最近増えてきたのが、グループ名よりも先にその濃すぎる“個性”が知られるようになり、そこから所属するグループにも注目が集まる例だ。インターネットに投稿したファン撮影の写真が“天使すぎる”として話題を集めた橋本環奈は、これをきっかけに所属する福岡のローカルアイドルグループ「Rev.from DVL」がメジャーデビュー。また、“2000年に一人の美少女”として人気を伸ばしているdropの滝口ひかりは、『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)で大家族・貧乏アイドルとして紹介され、バラエティ番組への出演を増やしている。ももクロの妹分、私立恵比寿中学の廣田あいかは、“鉄道オタク”として『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)に出演しアニメ声も話題に。「橋本環奈がいるRev.from DVL」、「滝口ひかりがいるdrop」と、逆転現象が起こっているのだ。

 先日、モーニング娘。‘15のインタビューで、“ぽっちゃりアイドル”で知名度を上げ、今やグループ1の認知度を獲得している鈴木香音が「個性を伸ばしていきたい」と話していたが、他を圧倒するような突き抜けた個性がないと、個人名はおろかグループ名さえも認知されにくい状況となっている。しかし、グループの知名度を利用せずに自分を磨き、“濃すぎる”ほどの個性を光らせていくことで、今後、面白い人材が続々と出てくるかもしれない。乱立するなかで一歩抜きん出ようと奮闘するアイドルが多い今だからこそ、逸材が生まれる可能性も高いのだ。



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