俳優の吉田鋼太郎(56)らが19日、東京・渋谷のNHKで『鬼と呼ばれた男 松永安左エ門』(9月19日 後9:00 総合)の完成試写会に出席した。特殊メイクで1時間半をかけ、74歳の主人公を演じた吉田は「手前味噌」と断りを入れながらも、「昨今のテレビドラマの中では抜きん出た作品になった」と満足そうに微笑んでいた。 福沢諭吉の下で学び、明治時代に電力事業を立ち上げた松永は、昭和の敗戦の混乱の中、電力の安定供給のために尽力し、高度経済成長の基礎を作った人物。戦後、国の立て直しのために滅私の覚悟で立ち上がった時、松永はすでに74歳であったが、すさまじいバイタリティーを持って晩節を生き抜いた。その顔は、右は燃え上がるように上に伸び、左は下を向いている“眉毛”が特徴的であったことから、同ドラマでも象徴的に再現されている。
2015/08/19