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嵐・二宮和也主演、夏目漱石の名作『坊っちゃん』SPドラマ化

 人気アイドルグループ・二宮和也主演で、明治時代の文豪・夏目漱石の名作『坊っちゃん』が、フジテレビ系新春スペシャルドラマとして放送されることがわかった。二宮は「楽しみです。なんでしょう? 楽しみなんです。ド派手なエンターテインメント作品ではないかもしれませんが、小説みたいにページをめくる音が聞こえるようなドラマになれば…。頑張ります」とコメントを寄せた。クランクインは10月ごろ、愛媛県松山市でのロケも予定されている。

明治時代と共に生きた文豪・夏目漱石

明治時代と共に生きた文豪・夏目漱石

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 江戸幕府による大政奉還、明治天皇による王政復古の大号令が行われた1867年に生まれ、第一次世界大戦中の1916年に『明暗』執筆途中に倒れ、49歳で亡くなった漱石。来年、没後100年という節目を迎える。1906年に文芸誌『ホトトギス』の付録として発表された『坊っちゃん』もまた、110周年のアニバーサリーだ。

 「親譲りの無鉄砲で子供のころから損ばかりしている」という一文で始まる『坊っちゃん』は、漱石の教師時代の実体験をベースに描かれた小説で、時は明治、住み込みの女中・清(きよ)から「坊っちゃん」と呼ばれている青年が主人公。短気で暴れん坊だが、嘘が嫌いで直情型の正義感を持つ型破りな江戸っ子・坊っちゃんが、四国は松山の旧制中学校に数学の教師として赴任をすることになる。そこで生徒や同僚の教師、学校外の松山の人々とぶつかり合い大暴れする、笑いあり涙ありの痛快なストーリー。

 110年の間に、宍戸錠や坂本九、松本幸四郎、津川雅彦など、数々の名優たちが主人公・坊っちゃんを演じてきた。そして、意外にも漱石作品がテレビドラマ化されるのは21世紀(2001年〜)に入ってから初となる。二宮にとっても漱石作品初挑戦。フジテレビドラマ制作センターの長部聡介プロデューサーは「国民的アイドルであり、日本を代表する俳優である二宮さんが、日本の国民的小説である坊っちゃんを演じてくれることにとても大きな期待と興奮を禁じえません」と大きな期待を寄せている。

■過去の「坊っちゃん」実写化と坊っちゃんを演じた俳優一覧

【映画】
1935年『坊つちゃん』 宇留木浩/東宝
1953年『坊っちゃん』 池部良/東京映画
1958年『坊っちゃん』 南原伸二/松竹
1966年『坊っちゃん』 坂本九/松竹
1977年『坊っちゃん』 中村雅俊/松竹・文学座
【テレビドラマ】
1957年『坊っちゃん』(全5回) 宍戸錠/日本テレビ
1960年『坊っちゃん』(単発) 高島忠夫/テレビ朝日
1965年『坊っちゃん』(全6回) 市川染五郎/フジテレビ
1966年(単発) 津川雅彦/NHK
1968年(単発) 石田太郎/毎日放送
1970年『ザ・ドリフターズの坊っちゃん』(単発) 加藤茶/テレビ朝日
1972年『坊っちゃん』(全6回) 竹脇無我/日本テレビ
1975年『新・坊っちゃん』(全22回) 柴俊夫/NHK
1994年『坊っちゃん〜人生損ばかりのあなたに捧ぐ〜』(単発) 本木雅弘/NHK
1996年『坊っちゃんちゃん』(単発) 郷ひろみ/TBS

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