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庵野秀明氏が18日、都内で行われた『劇場上映 日本アニメ(ーター)見本市』先行上映イベントに出演。同企画に参加した監督陣、ドワンゴ代表取締役会長の川上量生氏、アニメーション研究家の氷川竜介氏らと、アニメ業界の今後について語り合った。
庵野氏の呼びかけに、日本のアニメ業界をけん引する監督たちが集結した。その顔ぶれは、雨宮哲、荒牧伸志、江本正弘、谷東、鶴巻和哉、平松禎史、堀内隆、本田雄、本間晃、前田真宏、吉浦康裕、吉崎響(50音順、敬称略)。
座談会が始まるやいなや、とある媒体で「アニメ制作のシステムについて、あと5年くらいで寿命がくる」と発言したことについて、その真意を問われた庵野氏は「そういうつもりで言ったわけではないんだけど。まとめるとそういうことにされちゃっています」と、笑い混じりに弁解。
改めて、アニメ業界の今後について「厳しいのは厳しいです。ただ、展望がないわけでもないと思うので、なんとかなるんじゃないのかな、というのと、なんともならないんじゃないのかな、というのがせめぎ合っている」と話した。
若手アニメーターの平均年収が111万円というデータが発表され、制作現場では労働状況の過酷さ、賃金の安さなどが挙げられているが、庵野氏は「(DVD/Blu-rayといった映像)ソフトが売れなくなってきた」というビジネス的な“厳しさ”を指摘。
「テレビシリーズでも劇場アニメでも作るのに結構お金がかかる。劇場アニメだと億単位でかかってくるので、資金を集めるのも大変ですが、元を取るのはもっとたいへん。今の製作委員会方式というのはソフトの売り上げを見込んで制作費を回収するようにできていたんですが、そのソフトが売れなくなってしまった」と庵野氏。
ソフトが売れなくなった原因は多々あるが、まずはアニメファンの「気持ちが大事」と訴えた。「アニメーションに対して愛情があれば。こういうものを観たい、こういうものを続けてほしい、こういうものを作りたい、そういう気持ちからスタートだと思う。まずは、愛ですね」と、今後への希望を述べていた。
来場者やイベントを生中継した「ニコニコ生放送」の視聴者から寄せられた「アニメ業界に対してファンができることは?」という質問に、登壇者を代表して雨宮氏が「アニメのことがすごい好きな人は業界に来てほしい」と答えると、庵野氏は「いいこというね。久しぶりに感動した」と笑顔をみせていた。
「日本アニメ(ーター)見本市」は、庵野氏が代表を務めるスタジオカラーとドワンゴによる短編映像シリーズ企画。2014年10月よりネット配信で発表してきたが、「クオリティーの高い短編を大画面で見てほしい」(庵野氏)という思いから、全国10ヶ所で初の“劇場上映”が実現(7月25日から8月7日まで)。ファーストシーズン全12作品の一挙上映とサードシーズンの3作品の先行上映が行われる。出席した監督たちはいずれもファーストシーズンの作品を手がけた。庵野氏は「単純にアニメは面白いんですよ。それが伝われば」と願っていた。
庵野氏の呼びかけに、日本のアニメ業界をけん引する監督たちが集結した。その顔ぶれは、雨宮哲、荒牧伸志、江本正弘、谷東、鶴巻和哉、平松禎史、堀内隆、本田雄、本間晃、前田真宏、吉浦康裕、吉崎響(50音順、敬称略)。
座談会が始まるやいなや、とある媒体で「アニメ制作のシステムについて、あと5年くらいで寿命がくる」と発言したことについて、その真意を問われた庵野氏は「そういうつもりで言ったわけではないんだけど。まとめるとそういうことにされちゃっています」と、笑い混じりに弁解。
改めて、アニメ業界の今後について「厳しいのは厳しいです。ただ、展望がないわけでもないと思うので、なんとかなるんじゃないのかな、というのと、なんともならないんじゃないのかな、というのがせめぎ合っている」と話した。
若手アニメーターの平均年収が111万円というデータが発表され、制作現場では労働状況の過酷さ、賃金の安さなどが挙げられているが、庵野氏は「(DVD/Blu-rayといった映像)ソフトが売れなくなってきた」というビジネス的な“厳しさ”を指摘。
「テレビシリーズでも劇場アニメでも作るのに結構お金がかかる。劇場アニメだと億単位でかかってくるので、資金を集めるのも大変ですが、元を取るのはもっとたいへん。今の製作委員会方式というのはソフトの売り上げを見込んで制作費を回収するようにできていたんですが、そのソフトが売れなくなってしまった」と庵野氏。
ソフトが売れなくなった原因は多々あるが、まずはアニメファンの「気持ちが大事」と訴えた。「アニメーションに対して愛情があれば。こういうものを観たい、こういうものを続けてほしい、こういうものを作りたい、そういう気持ちからスタートだと思う。まずは、愛ですね」と、今後への希望を述べていた。
来場者やイベントを生中継した「ニコニコ生放送」の視聴者から寄せられた「アニメ業界に対してファンができることは?」という質問に、登壇者を代表して雨宮氏が「アニメのことがすごい好きな人は業界に来てほしい」と答えると、庵野氏は「いいこというね。久しぶりに感動した」と笑顔をみせていた。
「日本アニメ(ーター)見本市」は、庵野氏が代表を務めるスタジオカラーとドワンゴによる短編映像シリーズ企画。2014年10月よりネット配信で発表してきたが、「クオリティーの高い短編を大画面で見てほしい」(庵野氏)という思いから、全国10ヶ所で初の“劇場上映”が実現(7月25日から8月7日まで)。ファーストシーズン全12作品の一挙上映とサードシーズンの3作品の先行上映が行われる。出席した監督たちはいずれもファーストシーズンの作品を手がけた。庵野氏は「単純にアニメは面白いんですよ。それが伝われば」と願っていた。

2015/07/19