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妻夫木聡出演映画『黒衣の刺客』、カンヌ映画祭監督賞

 フランスのカンヌで開催された『第68回カンヌ国際映画祭』で現地時間24日(日本時間25日未明)、最高賞パルムドールを選出するコンペティション部門の結果が発表され、同国のジャック・オーディアール監督の『ディーパン』が受賞した。また、妻夫木聡が出演する『黒衣の刺客』(今秋公開)を手がけた台湾のホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督が監督賞を受賞した。日本から唯一、コンペに参加した是枝裕和監督の最新作『海街diary』(6月13日公開)の受賞はなかった。

『第68回カンヌ国際映画祭』コンペティション部門監督賞を受賞したホウ・シャオシェン監督の『黒衣の刺客』公式上映のレッドカーペットには妻夫木聡も参加

『第68回カンヌ国際映画祭』コンペティション部門監督賞を受賞したホウ・シャオシェン監督の『黒衣の刺客』公式上映のレッドカーペットには妻夫木聡も参加

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 パルムドールを手にしたホウ監督は、『悲情城市』(1989年)でヴェネチア国際映画祭の最高賞である金獅子賞も受賞した実績を持つ。カンヌでは、『好男好女』(1995年)、『憂鬱な楽園』(96年)、『フラワーズ・オブ・シャンハイ』(98年)、『百年恋歌』(2005年)など、過去6度にわたり同映画祭のコンペに出品し、『戯夢人生』(93年)で審査員賞、『ミレニアム・マンボ』(01年)で高等技術院賞を受賞。今作が7度目の出品で念願の監督賞を受賞した。

 授賞式でホウ監督は「監督賞をいただいて本当に感謝しております。映画を作るのは決して簡単なことではありませんし、資金を獲得するのも難しいことです。スタッフに感謝します。また主演のスー・チー、チャン・チェン、そして全ての人に感謝いたします」と喜びを語っていた。

 同映画は、唐代の中国を舞台に、誘拐された少女・隱娘(スー・チー)が暗殺者に育て上げられ、暴君の田委安(チャン・チェン)をターゲットに、任務を遂行していく。しかし、任務中に窮地に追い込まれたところ、難破した遣唐使船の日本青年(妻夫木)に助けられるというストーリー。

 この吉報を受けて妻夫木は「この度は監督賞受賞おめでとうございます。侯孝賢監督の作品に参加できたこと、このような素晴らしい賞を受賞したこと、こんな奇跡的な瞬間に立ち会えたことに幸せを感じています。一期一会の心を忘れず、これからも人や作品に出会えていけたらと思います」とコメントしている。

■第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門受賞者

パルムドール=『ディーパン』(ジャック・オーディアール監督)
グランプリ=『サウルの息子』(ネメシュ・ラーズロー監督)
審査員賞=『ロブスター』(ヨルゴス・ランティモス監督)
脚本賞=ミシェル・フランコ(『クロニック』)
女優賞=ルーニー・マーラ(『キャロル』)、エマニュエル・ベルコ(『私の王様』)
男優賞=ヴァンサン・ランドン(『マーケットの法則』)

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  • 『第68回カンヌ国際映画祭』コンペティション部門監督賞を受賞したホウ・シャオシェン監督の『黒衣の刺客』公式上映のレッドカーペットには妻夫木聡も参加
  • 『黒衣の刺客』は今秋公開予定(C)2015光點影業股?有限公司 銀都機構有限公司 中影國際股?有限公司

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