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関根勤、映画監督というポジションは無理

 大の映画好きとして知られ、映画への造詣が深い関根勤が、満を持して初監督作『騒音』を世に放つ。芸能生活40年を過ぎて、今また未踏の地へ足を踏み入れた関根に今回の挑戦について聞くと「大胆というか無茶ですよね(笑)」。一度はつぶれかけた製作企画が息を吹き返した経緯、そこへかける想いが強いがゆえに「映画監督というポジションに立つなんて無理」という関根の心中に迫った。

◆奥さんに激を入れられて腹をくくった

 映画を撮りたいという気持ちは昔からありながら、それは「小さな子どもが“空を飛びたい”というくらい現実味のない夢だった」と語る関根。それが、CS番組『映画ちゃん』(映画チャンネルNECO)の企画から現実のものになった。思いつきから企画はスタートして、映画は完成。そして、公開に至ったいまの状況を、自身が一番を驚いているという。

「大胆というか、無茶ですよね(笑)。(番組企画では)最終的に製作費がないということを打ち明けられ、やっぱり無理だという結果に落ち着いたんです。そのとき、実はちょっとホッとしたんですよ。だって、僕にとって映画製作は本当に大きなプロジェクト。勉強として園子温監督の『地獄でなぜ悪い』や深作欣二監督の『仁義なき戦い』を観たときに、『この人たちと同じ“映画監督”というポジションに立つなんて無理』と思いました。芸能生活は40年を超えますが、これまでにないプレッシャーがあったんですよね。そんなときに、浅井企画の社長がこの話を聞きつけて『関根君、映画撮るなら僕がお金出すよ』って言ってくださったんです。その瞬間、逃げられなくなってしまって(苦笑)」

 いったんはつぶれたかと思われた映画製作だったが、鶴の一声で復活。そんな状況で、当初は不安や戸惑いがあった関根の背中を押したのは、仲が良いことでよく知られる奥さんだったという。

「奥さんにも『撮りたくても撮れない人はたくさんいるんだから、がんばりなさい』と言われて……。もうこれは撮るしかないと腹をくくって撮影に挑みました」

◆夢としては、映画3作は撮りたい

 そうして製作された同作には、タモリや明石家さんま、千葉真一、小堺一輝など関根にゆかりのある有名人がオールスター出演。さらに、ずんやキャイーンら後輩芸人たちもそろってキャストに名を連ね、彼ららしい個性豊かなキャラクターを演じている。そこには関根の後輩たちに対する熱い想いがあった。

「僕はお笑いが大好きでこの世界に入ってきたので、同じ思いで飛び込んできた後輩たちにもお笑いの世界でがんばってほしいんです。僕も萩本欽一さんに『欽ちゃんのどこまでやるの!?』(テレビ朝日系)に引っ張ってもらって、そこからいろいろ学んで今があるので。僕は一度、後輩たちに謝ったことがあるんです。『僕は萩本さんにチャンスを与えてもらったけど、僕には萩本さんほど力がなくてすまない。みんなをもっと引き上げて切磋琢磨してもらいたいけど、それができないから……みんながんばってくれ』と」

 今回の映画もそうだが、関根が自ら製作に携わる舞台には、後輩芸人たちを必ず起用している。関根が常に後輩たちのことを気にかけ、懸命に引き上げようとしている姿は、日ごろの言動の節々からにじみ出ている。

「そういうところで勉強してもらえればと思っていて、舞台には後輩を全員投入しています。みんなのおもしろいところは僕が一番わかっているので、それを上手く引き出せたらいいなと思っているんです。舞台でもそうですが、今回の映画で(台本を)あて書きしているのもそのためもあります」

 そんな関根の想いが温かい視線になって、共演するバラエティ番組も含めたあらゆる場所で表れているのだろう。すでに周囲の期待は高まっている(!?)監督2作目での後輩たちの出演と演じる役柄も楽しみなところだ。

「あのですね……。ここは現実的な話で、これが大ヒットをしない限り2作目はないんです。なので、次作の可能性は4%くらいかな……」

 だいぶ辛い数字を出してきた関根。しかし、密かな野望も語ってくれた。

「そこはわきまえていますから(笑)。でも、夢としては、3作は撮りたいんです。3作あれば、映画好きな人が『僕は2作目が好きだった』『この作品から急に成長した』とか、評論してくれるじゃないですか。あと、1作だと(映画祭で)“関根勤映画祭り”とかできないですよね。なので、それを実現するためには、まず3作ないといけないので、どうしようかなと思っている最中です(笑)」



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