日本のアニメーション、中でもスタジオジブリの宮崎駿監督作品に影響を受けたことを公言する海外のクリエイターは数知れないが、あす11月1日公開の実写映画『美女と野獣』を手がけたクリストフ・ガンズ監督(54)もその一人。ORICON STYLEでは「宮崎駿はおとぎ話の代名詞」と語るガンズ監督のインタビューを含めた特別映像を独占入手し、これを紹介する。
『美女と野獣』は、1991年公開のディズニーの長編アニメーション作品として広く知られるファンタジー&ラブストーリーの名作。原作は、18世紀のフランスにあり、1740年にヴィルヌーヴ夫人が執筆した数百ページに及ぶ物語が最初で、1756年にボーモン夫人が30ページ弱にまとめた話が、現代まで語り、読み継がれてきた。
映像作品としては、1946年に20世紀を代表するフランスの芸術家ジャン・コクトーが映画化。敗戦後、間もない日本に同映画が入ってきた時は、かなりの衝撃をもって迎えられたという。本家フランスでもコクトー版があまりにも秀逸で、その後なかなか手が出せず、今回、68年ぶりに映像化された。
物語のヒロインは、バラを盗んだ父の罪を背負い、野獣の城に閉じ込められた美しい娘ベル。しかし、城の主の野獣は毎夜ディナーを共にすること以外、何も強要してこない。やがてベルは野獣の恐ろしい姿の下にある、もうひとつの姿に気付きはじめ、野獣が犯した罪や城で過去に起こった出来事の真実が解き明かされていく。
同映画のどこに日本のアニメや宮崎監督作品が影響しているかといえば、ガンズ監督は「宮崎監督作品の人と自然のかかわりや、自然の神聖さが大好きなので、この作品にもすごく影響しています」と力説。「さまざまな神話が取り入れられたヴィルヌーヴ版をベースにし、偉大な神々の要素を物語に反映させながら、人間と自然の力とのつながりを描きたいと思った。現代では日本の精霊信仰をルーツとする宮崎監督の作品にこれと似たテーマがあったと思う」と語っている。
具体的には、森や精霊といった作品全体のテーマは『もののけの姫』の影響を受けており、劇中に登場する小さな生き物は『となりのトトロ』の“まっくろくろすけ”がネタ元。
ほかにも、「1960〜70年代の日本の作品が特に好きで、三隅研次監督や五社英雄監督の作品は手作り感があってポエティックでとても影響を受けています」というガンズ監督。劇中に巨人が出てくる場面は、大映の特撮時代劇シリーズ『大魔神怒る』(1966年、三隅監督)へのオマージュ。野獣の住処であるバラに囲まれた城は、大友克洋氏監修のオムニバスアニメ映画『MEMORIES』(1995年)の「彼女の想いで(Magnetic Rose)」(森本晃司監督)をイメージしたという。
アニメではないが、ベルが着用していた赤いドレスは日本の折り紙からインスピレーションを得て、袖やラインストーン、刺繍のディテールが作られたという。ORICON STYLE独占で公開する特別映像では、ガンズ監督が宮崎作品を参考にしたことや、メイキングの未公開映像と共に衣装や美術セットのこだわりについて興味深い話を聞くことができる。
(C)2014 ESKWAD-PATHE PRODUCTION-TF1 FILMS PRODUCTION ACHTE/NEUNTE/ZWoLFTE/ACHTZEHNTE BABELSBERG FILM GMBH-120 FILMS
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『美女と野獣』は、1991年公開のディズニーの長編アニメーション作品として広く知られるファンタジー&ラブストーリーの名作。原作は、18世紀のフランスにあり、1740年にヴィルヌーヴ夫人が執筆した数百ページに及ぶ物語が最初で、1756年にボーモン夫人が30ページ弱にまとめた話が、現代まで語り、読み継がれてきた。
物語のヒロインは、バラを盗んだ父の罪を背負い、野獣の城に閉じ込められた美しい娘ベル。しかし、城の主の野獣は毎夜ディナーを共にすること以外、何も強要してこない。やがてベルは野獣の恐ろしい姿の下にある、もうひとつの姿に気付きはじめ、野獣が犯した罪や城で過去に起こった出来事の真実が解き明かされていく。
同映画のどこに日本のアニメや宮崎監督作品が影響しているかといえば、ガンズ監督は「宮崎監督作品の人と自然のかかわりや、自然の神聖さが大好きなので、この作品にもすごく影響しています」と力説。「さまざまな神話が取り入れられたヴィルヌーヴ版をベースにし、偉大な神々の要素を物語に反映させながら、人間と自然の力とのつながりを描きたいと思った。現代では日本の精霊信仰をルーツとする宮崎監督の作品にこれと似たテーマがあったと思う」と語っている。
具体的には、森や精霊といった作品全体のテーマは『もののけの姫』の影響を受けており、劇中に登場する小さな生き物は『となりのトトロ』の“まっくろくろすけ”がネタ元。
ほかにも、「1960〜70年代の日本の作品が特に好きで、三隅研次監督や五社英雄監督の作品は手作り感があってポエティックでとても影響を受けています」というガンズ監督。劇中に巨人が出てくる場面は、大映の特撮時代劇シリーズ『大魔神怒る』(1966年、三隅監督)へのオマージュ。野獣の住処であるバラに囲まれた城は、大友克洋氏監修のオムニバスアニメ映画『MEMORIES』(1995年)の「彼女の想いで(Magnetic Rose)」(森本晃司監督)をイメージしたという。
アニメではないが、ベルが着用していた赤いドレスは日本の折り紙からインスピレーションを得て、袖やラインストーン、刺繍のディテールが作られたという。ORICON STYLE独占で公開する特別映像では、ガンズ監督が宮崎作品を参考にしたことや、メイキングの未公開映像と共に衣装や美術セットのこだわりについて興味深い話を聞くことができる。
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2014/10/31