1955年に結成され、60周年を迎えた男性4人組ボーカルグループ、デューク・エイセスが26日、東京・狛江エコルマホールでリサイタル『感謝還暦』を行い、吉田一彦（78、セカンド・テナー）が体調不良のため休業し、ミュージカルを中心に活動中の岩田元（45）が代役を務めると発表した。

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　デューク・エイセスは同公演から結成60周年を記念したツアーをスタートさせ、来年末まで約50公演を予定しているが、その初日に吉田の休業を発表。リーダーの谷道夫（79、バリトン）は吉田の病状について「今年の5〜６月ごろから体調が悪くなり、入院もしていましたが、いまは自宅で療養中です」と報告した。

　続けて「長い間歌ってくると、くたびれてしまうのかなとは思います。僕たちは4つの声がそろわないとデューク・エイセスにならないものですから、メンバー一同、彼の一日も早い回復を祈っています」と願った。

　急きょ、代役としてツアーに参加することになった岩田は「すばらしいグループで歌わせていただくことになってとても光栄です」とファンにあいさつ。「ハーモニーに溶け合えるよう日々頑張って、吉田一彦さんの代役をしっかりと務めさせていただきます」と宣言した。

　60年にわたって「現役歌手」として活動し続けているグループは世界的にも稀で、松尾潔プロデュースのシングル「生きるものの歌／友よさらば」、ニューアルバム『感謝還暦』を今月22日に同時発売したばかり。

　結成当初からのメンバーの谷は「60年も歌ってこられたのは、応援してくださる皆様方のおかげだなと、改めて感謝の気持ちを新たにしています。これからも健康に気をつけて、常にいいコンディションを整えながらいい歌を届けていきたい」と力を込めた。