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クラウドファンディングとアイドルの相性

 インターネットでプロジェクトを公開し、ユーザーから資金を調達する「クラウドファンディングが、日本でも話題を集めている。熱烈なファンの支援で成り立つこの仕組みは、特にアイドルとの相性が良さそうだ。そこで、新曲のMVにエキストラとして参加できるという企画を実施したSUPER☆GiRLSを担当するエイベックス・ヴァンガードの樋口竜雄氏に話を聞いた。

「Tokyo Girls’ Update CROWD」にて実施された「SUPER☆GiRLS/「iDOL Street」メンバー全員と踊る夏祭りミュージックビデオ制作プロジェクト」。発表からわずか4時間で200万円を超え、400万円の目標に対して、548万3000円が集まった

「Tokyo Girls’ Update CROWD」にて実施された「SUPER☆GiRLS/「iDOL Street」メンバー全員と踊る夏祭りミュージックビデオ制作プロジェクト」。発表からわずか4時間で200万円を超え、400万円の目標に対して、548万3000円が集まった

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 実施にあたり特に注意したポイントは、「なぜ資金を集めるのか」を明確にすることだという。

「今回実施したいきさつは、ファンの皆さんに制作現場の空気や緊張感など、なかなか味わうことのできない経験を提供したかったから。支援を頂くことで作品が完成するので、一緒に作ったという実体験が提供できると思いました。この感覚は、アイドルを応援するファンの気持ちにマッチしていたと思います」

 MVは夏祭りを舞台にしたストーリー仕立てで、支援額によって「屋台のお兄さん」「太鼓を叩く大将」などの役も用意。樋口氏は「撮影現場という同じ空間を共有できるという事自体もプライスレスと感じてくれたようでした」と手ごたえを感じている。また、募集ページの注意書きには「メンバーの視線が集中しますのでご了承ください」といった遊び心も盛り込み、参加できなかったファンも大いに盛り上がったという。

 樋口氏は昨年も、SUPER☆GiRLSと同じレーベルの派生ユニット「hanarichu」でクラウドファンディングを実施し、100万円の目標に対して169万円を集めた。この時は資金が集まらなければ活動自体が危ぶまれるという状況での実施だったが、その際もファンとの一体感を意識したアプローチで「それすらも楽しめるほうにもっていった」という。

「ファンの支援そのものがアイドルの活動・生活をも支えているという考え方があります。“俺の1万円があったから成功した”と感じられるクラウドファンディングは、アイドルを応援するスタンスと合っている」と樋口氏。ファンの思いを組みつつ、企画の真意を丁寧に伝える。そして何より、一体となって楽しめるということが、熱烈なファンを味方につけた大きな要因なのだろう。

(ORIGINAL CONFIDENCE 14年8月4日号掲載)
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