指揮者の小澤征爾氏（78）が29日、若い才能の育成などに尽力する芸術と文化の功労者に贈られる『第23回モンブラン国際文化賞』を受賞し、都内で行われた授賞式に出席した。お祝いには、息子で俳優の小澤征悦（39）が駆けつけ、イベントで初の親子共演にお互い照れ笑いを見せた。

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　過去にテレビ番組での共演はあるものの、公の場での共演はこの日が初。征悦は「きょうは本当に受賞おめでとうございます」と父を祝福し、「壇上でこうやって2人で話をするのはあまりない」と慣れない様子。

　さらに、「小さい頃から親父をみてきた。隣に（自分が）いるのに勉強に集中して気付かない。それくらい音楽が大好き」と家庭での様子を語り、「努力をするという才能がある。その姿を見ていて、尊敬できる」とねぎらった。

　征爾氏は、息子の言葉に「天才以外は、僕も含めて努力するしかない。素晴らしいことだと思っている」といい、「きょうは息子がいるから変なんですけど…」とこちらも照れていた。

　生涯にわたり音楽教育を支援している功績が讃えられ、受賞に至った征爾氏には、トロフィーが贈られたほか、米大リーグ・レッドソックスの上原浩治投手（39）からサプライズでビデオメッセージが届けられた。同球団の大ファンという征爾氏は手を大きく2回叩いて喜んでいた。