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タランティーノ&ポン・ジュノ鬼才監督対談がサプライズ開催

 現代映画界を代表する鬼才、クエンティン・タランティーノ監督とポン・ジュノ監督によるトークショーが11日、韓国で開催中の第18回釜山国際映画祭で急きょ実現した。

急きょ開催された釜山国際映画祭2ショットトークショー(C)2013 Busan International Film Festival. All rights reserved.

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 映画授賞式のためにマカオを訪れていたタランティーノ監督は、かねてより意識していたポン監督が釜山国際映画祭に参加中であることを聞きつけて面会を切望。『イングロリアス・バスターズ』(タランティーノ監督)と『スノーピアサー』(ポン監督)のキャスティングディレクターであるジョハンナ・レイが仲介し、タランティーノ監督は自作の出品はなかったにも関わらず、自費で釜山入り。映画祭の公式行事として急きょ2ショットのトークショーがサプライズ開催されることになり、会場には多くの映画ファンがつめかけた。タランティーノ監督はこれが初の釜山国際映画祭参加となった。

 かねてよりお互いを意識しあっていたという2人だが、タランティーノ監督は「ポン監督がすばらしい映画を作る監督という話はそれまでよく聞いていたけど、『グエムル-漢江の怪物-』を観たとき、驚きを禁じ得なかった。アメリカや他の国ではこんなおかしな家族がスターになるなんてことは理解不能。だからこそこの作品がおもしろく、これこそがジャンルを再構築するということなんだ」と大絶賛。ポン監督も「あなたの映画に登場する人物たちも本当に変ですよ」と切り返して観客の笑いを誘った。

 さらにタランティーノ監督は「『殺人の追憶』も傑作だよ。スピルバーグの作品は恐ろしくもコミカルなように、ポン監督の作品にもユーモアがある」と語り、自身が所有する名画座で『グエムル』と『殺人の追憶』を上映したことを明かした。これに対してポン監督は「タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』を観て、続けてデビュー作『レザボア・ドッグス』を探して観た。耳を切るシーンは本当に美しい。結末のシーンで血まみれになった主人公の姿は圧倒的で荘厳でもあった」と語った。

 ポン監督は、今回の釜山国際映画祭には、初めてのインターナショナルキャスト、スタッフを迎えた全編英語作品『スノーピアサー』の出品で参加していた。タランティーノ監督は未見という。同作は日本では2014年2月に全国公開される。

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  • 急きょ開催された釜山国際映画祭2ショットトークショー(C)2013 Busan International Film Festival. All rights reserved.
  • 『スノーピアサー』(C)2013 SNOWPIERCER LTD.CO.  ALL RIGHTS RESERVED

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