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名取裕子、好感度急上昇のワケも“主婦の勘”で解決

 『週刊文春』(文藝春秋)が毎年発表している同誌メルマガ読者1500人が選んだ『「好きな女優」「嫌いな女優」ランキング』で、昨年まで圏外の名取裕子(56)が「好きな女優11位」に入賞した。「ミステリードラマの女王」名取の好感度が急上昇! 名取本人も驚きを隠せないが「『法医学教室の事件ファイル』は20年、『京都地検の女』は10年やってきて、役が私をここまで引き上げてくれたんだと思います」と謙虚に喜んだ。

テレビ朝日系ドラマ『京都地検の女』は今夜が最終回! 主演の名取裕子 (C)ORICON NewS inc.

テレビ朝日系ドラマ『京都地検の女』は今夜が最終回! 主演の名取裕子 (C)ORICON NewS inc.

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 「(好きな女優)2位の吉永小百合さんは別格として、綾瀬はるかさん(1位)、満島ひかりさん(3位)、能年玲奈ちゃん(4位)…と聞いたら、なんとなくわかるでしょう。そんな中で、なんで“私!?”って思うわよねぇ」と気さくな語りは、『京都地検の女』(毎週木曜 後7:58)の鶴丸あやのイメージとだぶる。

 「女優の好感度は、やっている役柄によるところが大きい。そう考えると『京都地検の女』の鶴丸あやのおかげ。ありがたいことです」と愛嬌たっぷりに笑った。

 同ドラマは、京都地検の女性検事・鶴丸あや(名取)が“主婦の勘”を生かして難事件を解決する“検察ミステリー”。鶴丸の「主婦の勘」は、部下を辟易させても、京都府警の刑事と罵りあっても、時に地検上層部に睨まれても揺るがない。犯人の心の奥に潜む“真実”に鋭く迫りながら、罪を憎んで人を憎まずの精神は一切ブレないところが、第9シリーズまで続く高い支持の理由と言える。

 「10年やってきて、物語の中の登場人物も、演じる私も、スタッフも、視聴者の皆さんも成長したと思うんですね。特に、東日本大震災以降、いろいろ考えることも増えたと思います。それなりの地位と権力を持った人は、正義を持ち、貫く人であってほしいし、現実がままならないから、鶴丸のようなブレない生き方、強い信念を持っている人を見ると、痛快というか、憧れるんじゃないかしら。彼女みたいなはねっ返りを守ってくれる、高原純之介副部長(蟹江敬三)のような上司がいるのも理想なんですけどね」。

 名取自身も鶴丸に憧れる一人。「私も役から教えられることは多くて、脚本家の方々が願いを込めて書いてくださったせりふを消化して、表現していくうちに、少しずつ澱(おり)のようなものが私の中にもたまって、鶴丸に励まされているなと思うことがたくさんあります」。

 実は、鶴丸のキャラクターは、ほとんどが名取のアイデアで生まれたものだった。「このシリーズが始まる時に、ワイドショーや井戸端会議が好きで、5つ以上年下の旦那がいて、仕事はバリバリできて、自宅は京都の町家で、普段着は着物で、主婦ならではの視点でみるドラマにしたいと言った私の要望を全部かなえてもらいました」。

 そんな鶴丸の活躍を描く『京都地検の女』第9シリーズも今夜(5日)の放送が最終回となる。予告映像では鶴丸が刺されてしまう不穏な展開。しかも、高原部長の息子で、弁護士の荻原良(松尾敏伸)が関わっているらしく…。良はかつてあやのもとで司法修習した経験があり、あやに対して複雑な感情を抱いていたという。2005年放送の第2シリーズにレギュラー出演していた松尾が8年ぶりに出演し、当時の出演シーンが回想シーンとして再登場するのも長寿番組ならではの演出だ。

 名取は「最終回では、集大成のような長せりふがあるんですが、台本を一度読んだだけですっと頭に入ってきました。監督の希望もあって、長回しの一発撮りで、何の計算もなく自然と演じることができました。鶴丸あやが降りてきた感じでしたね。テストの段階で泣き出しちゃったスタッフもいたくらい、みんなの思いが詰まった、いいチームワークによるシーンになりました。どことは言いませんが、きっとテレビをご覧の皆さんにも響くと思います」と思い入れたっぷり語った。

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  • テレビ朝日系ドラマ『京都地検の女』は今夜が最終回! 主演の名取裕子 (C)ORICON NewS inc.
  • 9月5日放送のドラマ『京都地検の女』より。京都地検の鶴丸あや(左:名取裕子)と、高原刑事部長の息子で弁護士の荻原良(右:松尾敏伸)(C)テレビ朝日
  • “主婦の勘”を働かせ真相に迫る鶴丸検事(C)テレビ朝日

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