野球評論家の野村克也氏が14日、明治神宮球場で行われたプロ野球「ヤクルト×中日」戦で始球式を務めた。野村氏は、東北楽天監督時の教え子でプロ野球新記録となる開幕16連勝を達成した田中将大選手について「ものすごい選手になってもらって、陰ながら喜んでいます」と祝福した。

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　かつて田中選手を「マー君神の子不思議な子」と称えていた野村氏は「神の子は、神様から離れて私の手の届かないところへ行ってしまった」と語り、手放しで褒め称えた。

　また、現在甲子園で開催中の全国高校野球選手権記念大会については「選手たちの素材がいい」と褒め、「今の子は、昔から好きってだけで巨人に行きたがるけれど、自分がチームや監督に適しているかで選ばないと」とボヤキ節。最後に、今年のプロ野球の優勝予想を聞かれると野村氏は「セ・リーグは巨人。1強5弱みたいなもん。パ・リーグはわかんないな。楽天とはもう100％縁がなくなりましたから」と毒づきながら、「西武かな…ソフトバンクかな。わかんない！」とはぐらかして笑いを誘っていた。

　この日、野村氏は映画『ローン・レンジャー』の公開を記念し、ローン・レンジャーの衣装に身を包んで始球式に登場。野村氏はキャッチャーとして構えたが、ピッチャーから投じられた白球は野村氏の頭上を超え、キャッチ成功とはならなかった。

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