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谷原章介、「ラーメンが食べたくなる」男の人生と夫婦愛に感動

 一杯のラーメンを求めて2時間もの行列ができる伝説のラーメン店「東池袋 大勝軒」(東京都豊島区)。なぜ「大勝軒」はこんなにも愛されるのか? そんな好奇心から10年にわたって店主・山岸一雄さんを取材したフジテレビのドキュメンタリー番組が映画化された。『ラーメンより大切なもの 東池袋 大勝軒 50年の秘密』(6月8日公開)でナレーションを担当している俳優・谷原章介(40)も、つけ麺のルーツといわれる「大勝軒」の特製もりそばの大ファンだという。

ドキュメンタリー映画『ラーメンより大切なもの 東池袋 大勝軒 50年の秘密』(6月8日公開)でナレーションを担当している谷原章介 (C)ORICON NewS inc.

ドキュメンタリー映画『ラーメンより大切なもの 東池袋 大勝軒 50年の秘密』(6月8日公開)でナレーションを担当している谷原章介 (C)ORICON NewS inc.

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 「ラーメンが好きになったきっかけ」を横浜出身の谷原に聞いたのは愚問だった。「物心がついた頃ころには、もうそこにラーメンがあった(笑)。食欲旺盛の若者が安くて満腹になれる場所。自然と行きつけの店ができたり、おいしいという噂を聞いてわざわざ食べにいったり、とても身近な食べものでした。今も、よく食べに行きますよ。年季の入った店を見かけると、入ってみたくなるんです」

 1980年頃から始まった「豚骨ラーメンブーム」、1994年に「新横浜ラーメン博物館」がオープンすると、全国のラーメン店が集まり「ご当地ラーメン」が注目され、「つけ麺」がラーメンの1ジャンルとして確立されるなど、ラーメンブームの変遷を谷原も一消費者として見てきた。

 「ここ十数年、ラーメンも多様化し、お店もかわりましたよね。女性一人でも入りやすい店が増えたし。食文化として定着したってことだと思います。そんなラーメン業界でファンからも同業者からも『ラーメンの神様』と呼ばれたのが山岸さんです。半世紀も前につけ麺のルーツと言われる『特製もりそば』を考案したってことはもちろん、半世紀店を守り続けた、ラーメンより熱い山岸さんの人柄が魅力的。この映画を通じてその人柄を感じてもらえると良いなと思います」

 山岸さんは1934年、長野県北部、志賀高原が広がる山ノ内町に生まれた。仕事を求めて上京し、17歳でラーメンの世界に身を投じる。「特製もりそば」を考案し、大ヒットを飛ばしたのは1955年。1961年に独立し、東池袋に大勝軒をオープン。幼なじみで妻の二三子さんと二人三脚で店を切り盛りし、いつの間にか行列のできるラーメン店として有名になる。1986年に二三子さんが亡くなり、一旦は閉店するも、ファンからの強い要望により翌年には再開。2007年、東池袋再開発による移転まで変わらぬ味を提供し続けた。移転後、山岸氏は現役を退き、弟子たちがのれんを守っている。

 2002年、2005年、2011年と過去3回にわたりフジテレビ『ザ・ノンフィクション』にて放送されたドキュメンタリーでは、山岸さん本人だけでなく、常連客や独立していった弟子たちにも取材して、“神様”のラーメン人生を浮き彫りにしていった。同映画は10年に及ぶ取材の集大成である。

 谷原は「山岸さんを見て改めて思うのは、継続は力なりということ。俳優業やナレーション、司会といった一つ一つの仕事を大事に積み重ねて行きたいと思いました。同時に、長年連れ添った二三子さんとの夫婦愛に感動しました。タイトルの『ラーメンより大切なもの』は言い得て妙。間違いなく観終わった後に、おいしいラーメン食べたくなると思いますよ」と自身の感想を交えて鑑賞を呼びかけた。

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  • ドキュメンタリー映画『ラーメンより大切なもの 東池袋 大勝軒 50年の秘密』(6月8日公開)でナレーションを担当している谷原章介 (C)ORICON NewS inc.
  • 主人公は「東池袋 大勝軒」の創業者・山岸一雄さん(C)2013 フジテレビジョン
  • 半世紀前につけ麺のルーツといわれる「特製もりそば」を考案した(C)2013 フジテレビジョン
  • ドキュメンタリー映画『ラーメンより大切なもの 東池袋 大勝軒 50年の秘密』(6月8日公開)(C)2013 フジテレビジョン
  • ドキュメンタリー映画『ラーメンより大切なもの 東池袋 大勝軒 50年の秘密』(6月8日公開)(C)2013 フジテレビジョン

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