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若手芸人の底上げ、IT化…東野幸治に訪れた変化とは?

 東野幸治の芸人としての立ち位置に、どのような印象を持っているのだろうか? おそらくは、元祖“最強ひな壇芸人”として暴れまわり、MCとしても抜群の安定感を誇るユーティリティプレイヤーとして見ている視聴者が大半だろう。そんな東野に近年、芸人としての変化が訪れているような気がする。芸人としての立ち位置や在り方ついて、じっくり話を聞いてみた。

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■“東野IT革命”とは!?

 「私はリビングでMacBook Airを前にブログを書いている…」。
これは、先ごろ発売された自身のブログをまとめた著書『この間。』のあとがきに書かれたコメントだ。ブログ!? MacBook Air!? そのパブリックイメージからは想像もできないキーワードが並び、若干の戸惑いを覚える。「まぁ、そうでしょうね(笑)。一番やらなそうな感じでしょうから。ただ、そろそろパソコンくらい使える人間にならないと、さすがにマズイなって思ったんですよ。50代になったら、さらに覚えるのもキツくなると思うので、今かなって。このままでいたら、20年後にはどうしようもないジジイになっている可能性が高いのでね」。

 2011年の末よりスタートしたブログを基に加筆を加えた今回の著書は、“東野IT革命”に至る経緯や軌跡はもちろんのこと、自身の離婚から復縁までの流れなどのプライベートも克明に綴っている。東野は「テレビで自分の家庭のことって、手っ取り早く話しづらいんですよね。まぁ、子供も小さかったし、いろいろ話しちゃうと生活しづらいんちゃうかなって思いもあったし……」と、当時と現在の心境の変化を明かす。

 子供が幼かったとき、大病を患った際の治療費の工面方法や、離婚から再婚に至るまでの経緯などが、文字通り“赤裸々”に綴られていることに関しては、「読み物なんで、惨めでみっともないことを書く方が単純に面白いなって。カッコつけるのはやめようと。そこは芸人としての感覚ですよね」。

 家族の話だけでなく、ブログには多数の後輩芸人が登場し、悲哀に満ちた日常のひとコマも数多く綴られている。「もうね、悲惨なヤツは一杯いるんですよ。元Bコースのナベくんは一緒の中国語も習っているので一番登場回数が多いんですけど、この1年で彼女(※チュートリアル徳井の実妹)にフラれるは、網膜剥離になるは、Bコースが解散するはで、どんだけ不幸やねん!って話なんですよね(笑)」。だが、東野にピックアップされた若手は、芸人冥利につきると感じているはずだ。

■話題を呼んだアメトーーク!「どうした!? 品川」後日談とは!?

 前述の通り、東野といえば万能型芸人の最たる位置に属す人物であるが、今田耕司との違いと言えば、その“乾いた笑い”にあった。今や伝説となっている『ごっつええ感じ』(フジテレビ系)では、“キャリー東野”として若手アイドルたちを幾度となく号泣させ、大御所芸能人たちも躊躇なくイジり倒す……さらに松本人志には「人の血が通ってない!」とまで糾弾され、“白い悪魔”の異名で恐れられてきた。そんな東野がトライアスロンに挑戦して涙する姿や、若手芸人を取り上げて底上げしようとする姿勢に、これまでにない優しさを強く感じるのだ。

「いやいや……難しいところですけど、確かに面白い若手芸人は東京来たらいいのになっていう思いは確かにありますけどね。でも、持ちつ持たれつというか、僕もこうして本にしてるってことで得してますから」と照れ臭そうに語る東野だが、自身が思うよりもその影響力は高い。東野が知名度の低い若手を取り上げたことから人気バラエティ番組『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で「大阪だより」として放送され話題となり、千鳥やプラスマイナス・岩橋のブレイクに繋がった。さらに同番組の2012年No1放送回と評される「どうした!? 品川」も東野のブログがきっかけだった。“文化人”となってしまった品川祐(品川庄司)に昔のヤンチャな芸人に戻れと鼓舞する企画だが、ネットユーザーを中心に大変な反響を集めた。

「でもこの間、品川君に会った時、『忙しくなったやろ?』って聞いたら『全然ですよ。『ガリレオ』の続編が始まるのもテレビで知りました』って……メッチャメチャ笑いましたよ」と後日談を明かす。さらに、「代わりがハライチの澤部ですからね。全く違うキャラならいいけど、おんなじやん(笑)。きっと周りのスタッフからも愛されてなかったんでしょうねぇ(しみじみ)。でも、良いオチやなぁって。『どうした!? 品川』は、文化人としての品川にアンチテーゼを投げかけたんですけど、どう考えても文化人でいる方が食っていけてたんですよね……悪いことしたなぁ」と嬉しそうに笑い、“白い悪魔”の片鱗を覗かせた。

 だが、きっと品川も、新人時代の破天荒な芸風を一瞬だけでも蘇らせてくれた東野に、感謝の気持ちを持っているに違いない。「いやぁ、そう言ってもらうのはありがたいんですけど、どう考えても足引っ張ってしまっただけですよね……」と謙遜する東野。最後に今回の著書を家族に見せたのか? と問うと……。「あの〜娘が小さい頃の貧乏時代の話も載ってるので、読んだら泣いたって言ってましたね……まぁ、いいじゃないですか(笑)」。普段、絶対に見ることの出来ない“父親”としての東野幸治を垣間見た瞬間だった。

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