“現代のベートーベン”と呼ばれている日本人がいる。佐村河内守(さむらごうち・まもる)、49歳。作曲家として活動するなかで14年前に両耳の聴力を失うも、絶対音感を頼りに作曲を続けてきた。今、取り組んでいるのは、東日本大震災の被災者へ向けたピアノ曲「レクイエム」。3月上旬に予定されている宮城での演奏会に向けた創作の現場に、NHKの取材班が密着している。 佐村河内は全聾になってから、それまでに書き上げた12番までの交響曲を全て破棄し、あえてイチから交響曲の作曲を開始。被ばく2世として生まれた彼は、被ばくの苦しみ、復興の願いを込めた「交響曲第1番《HIROSHIMA》」を2003年に完成させた。2010年に東京交響楽団が大友直人の指揮により演奏され、2011年7月にCDが発売されると、クラシックファンを中心に話題を集めた。
2013/02/27