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全聾の作曲家・佐村河内守の創作過程に密着、初公開へ

 “現代のベートーベン”と呼ばれている日本人がいる。佐村河内守(さむらごうち・まもる)、49歳。作曲家として活動するなかで14年前に両耳の聴力を失うも、絶対音感を頼りに作曲を続けてきた。今、取り組んでいるのは、東日本大震災の被災者へ向けたピアノ曲「レクイエム」。3月上旬に予定されている宮城での演奏会に向けた創作の現場に、NHKの取材班が密着している。

聴力を失いながらも作曲を続ける佐村河内守の創作の現場に初めて密着(C)NHK

聴力を失いながらも作曲を続ける佐村河内守の創作の現場に初めて密着(C)NHK

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 佐村河内は全聾になってから、それまでに書き上げた12番までの交響曲を全て破棄し、あえてイチから交響曲の作曲を開始。被ばく2世として生まれた彼は、被ばくの苦しみ、復興の願いを込めた「交響曲第1番《HIROSHIMA》」を2003年に完成させた。2010年に東京交響楽団が大友直人の指揮により演奏され、2011年7月にCDが発売されると、クラシックファンを中心に話題を集めた。

 CD発売から1年以上も経った昨年11月、NHKの情報番組で彼のドキュメンタリーが放送されると、ほかのテレビ番組やスポーツ紙などでも相次いで取り上げられ、クラシックファン以外にも認知が広がった。『佐村河内守 作曲:交響曲第1番《HIROSHIMA》』は昨年12/3付アルバムランキングで9位にランクイン。新作交響曲のCDとしては異例のセールスを記録している。

 そんな佐村河内の曲に勇気づけられたと、多くの被災者から声が届いたことを受け、“鎮魂”の思いを強く願うようになった佐村河内は「レクイエム」の作曲に取り組むことを決意。しかし、震災を体験していない自分に納得できる鎮魂曲が作れるのかという苦悩も背負うことになった。番組では、被災地を訪ね、被災した人たちとの交流を深めながら格闘する日々に密着。音のない世界の住人が、いかにして作曲を完成させるのか初公開する。“命を削り、音を紡ぐ”作曲家・佐村河内守の実像に迫る。

 『魂の旋律 〜音を失った作曲家 佐村河内守〜』(仮)は3月31日(日)、午後9時からの『NHKスペシャル』で放送。
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  • 聴力を失いながらも作曲を続ける佐村河内守の創作の現場に初めて密着(C)NHK
  • 被災地を訪れ、祈りを捧げる佐村河内(C)NHK
  • 音のない世界の住人が、いかにして作曲を完成させるのか初公開する(C)NHK

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