一年を通じて映画・テレビ界で顕著な活躍をしたプロデューサーや、将来有望な新人俳優などを選出して表彰する『2013年エランドール賞』の授賞式が7日、都内のホテルで行われた。今回の受賞者は、2011年12月1日から2012年11月30日に東京で上映された映画、国内で放送された単発・連続ドラマを対象に、日本映画テレビプロデューサー協会員の投票によって選出され、決定した。

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　新人賞は、染谷将太、尾野真千子、松坂桃李、武井咲、森山未來、真木よう子の6人が受賞。NHKの朝ドラ『カーネーション』をはじめ、数多くの映画・ドラマに出演した尾野は「これからも女優としてこの賞に恥じぬよう自分らしく頑張っていきたいと思っています」とコメント。

　昨年、3期連続で連ドラに主演した武井は「めまぐるしい毎日だったんですが、学ぶこともたくさんあり貴重な体験をさせてもらった。ドラマが終わったときの達成感がやみつきになる。本年も身を引き締めて頑張っていきたい」と笑顔を見せた。

　森山は「このタイミングで新人賞をもらっていいやろかと思ったが、まだペエペエだと、もっと精進せいと言われているんだなと受け止めた。節目として頭を切り替えて、これからも走っていければ」と意欲を示した。

　プロデューサー賞・田中友幸基金賞は、映画では『のぼうの城』のC＆Iエンターテイメントの久保田修氏がプロデューサー賞、『テルマエ・ロマエ』のフジテレビ・稲葉直人氏がプロデューサー奨励賞。テレビでは『梅ちゃん先生』（NHK）の岩谷加奈子氏がプロデューサー賞、『ドクターX〜外科医・大門未知子』（テレビ朝日）の内山聖子氏がプロデューサー奨励賞を受賞した。

　また、『男はつらいよ』シリーズの主人公“寅さん”の生みの親として知られ、昨年11月15日に79歳で急逝した小林俊一さんにプロデューサー協会特別賞。1977年に放送開始し、当時1時間が一般的だったテレビドラマ界に主婦層向けの長時間大型企画という新境地を開拓し、2時間ドラマの先駆けとなったABC・テレビ朝日系の『土曜ワイド劇場35周年』に特別賞が贈られた。

　授賞式には、『のぼうの城』の樋口真嗣監督、『テルマエ・ロマエ』の主演俳優・阿部寛、『梅ちゃん先生』の主演女優・堀北真希、『ドクターX』の主演女優・米倉涼子、『土曜ワイド劇場』の人気シリーズ「法医学教室の事件ファイル」に主演する女優・名取裕子が祝福に駆けつけ華を添えた。