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綾瀬はるか、大河主演の原動力「手を抜いてはなりませぬ」

 今年のNHK大河ドラマ『八重の桜』(1月6日スタート、毎週日曜 後8:00)は幕末から明治にかけて激動の日本を生き抜いた会津藩士の娘で、後に同志社大学創立者となる新島襄と出会って結婚する新島(山本)八重が主人公。演じる女優・綾瀬はるか(27)は大河ドラマ初出演にして初主演を務めることに「一生に一度のことだと思うので、私の代表作になるかどうかは観てくださった方が決めることかもしれませんが、自分の中にも自信や成長といった大事なものが残るように頑張りたい」とやる気をにじませている。

NHK大河ドラマ『八重の桜』に主演する女優・綾瀬はるか (C)ORICON DD inc.

NHK大河ドラマ『八重の桜』に主演する女優・綾瀬はるか (C)ORICON DD inc.

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 白虎隊の悲劇で知られる会津戊辰戦争。1868年鳥羽伏見の戦いから始まった日本最後の内戦で、旧幕府軍と新政府軍が激しく戦った。会津は旧幕府軍として最後まで抵抗し、1ヶ月に及ぶ籠城戦の末に降伏する。その渦中にいたのが八重だった。会津藩の砲術師範の家に生まれた八重は、幼い頃から木のぼりや米俵運びを男児と競うようなおてんばで、薙刀を得意とした。さらに、父・山本権八(松重豊)や兄・山本覚馬(西島秀俊)に憧れ、砲術の道を志す。

 9月にクランクインし、綾瀬は「初めてスペンサー銃を手にした時、すごく重たくて、持っているだけで腕がプルプルしてきました。腕立て伏せで鍛えて、軽くは感じないまでもいい感じになってきました。薙刀のけいこは、部活に参加しているみたいで楽しかったです」と体当たりで役に挑んでいる。

 「おなごはならぬ」と父に厳しく諭されても、八重は砲術を学ぶことをあきらめなかった。会津では今もスペンサー銃を手に戦った男装の烈女と語り継がれる八重だが、綾瀬は「人が何と言おうと、自分の意志を貫き通すことは素敵だと思う。八重さんは男勝りで、勝気なところもあったりするけど、すごく真っ直ぐで愛情深くて、ほがらかな女性らしさも併せ持った女性。その魅力を届けられるように、全力で役に取り組んでいくつもりです」。

 会津藩には「年長者の言うことに背いてはなりませぬ」「卑怯な振る舞いをしてはなりませぬ」といった「什(じゅう)の掟」が伝わる。綾瀬にとって「ならぬことはならぬ」とは、「手を抜かないこと」と答えた。「手を抜いてはならぬのです」。役を演じていない時の天然キャラで知られる綾瀬だが、演技に対しては納得が行くまで監督と話し合うほど真面目で熱心だ。「ならぬことはならぬ」という芯の強さを持ちつつ、幕末・維新という時代のうねりの中で、柔軟に前向きに生きた八重と綾瀬がシンクロして、期待値が上がる。

 福島県会津地方を舞台にした同作には、東北復興への思いも込められている。大きなものを背負うプレッシャーを、楽しみに変えてしまうのも綾瀬の強みだ。「スタッフもキャストも、みんなで一つになっていいもの作っていこうという思いで結束しているので、プレッシャーは感じていないですね。激動の時代に八重さんは勇気を持って苦境に立ち向かい、乗り越えていきました。ポジティブな八重さんの姿を見て、励まされたり、勇気をもらったり、八重さんのパワーを伝えられたらと思います」。

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  • NHK大河ドラマ『八重の桜』に主演する女優・綾瀬はるか (C)ORICON DD inc.
  • 「ありがとなし」「さすけね(大丈夫の意)」などの会津弁にも慣れてきたという(C)ORICON DD inc.
  • 1月6日放送の第1回より。1868(慶応4)年8月、スペンサー銃を構えて鶴ヶ城を守り戦う八重(綾瀬はるか)(C)NHK

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