俳優の田村正和が13日、東京都内で主演を務めたテレビ朝日系ドラマスペシャル『十万分の一の偶然』（12月15日放送、後9：00）の制作発表記者会見に出席。田村は、1年9ヶ月ぶりのドラマ出演に「すっかり家でくつろいじゃって、プレッシャーのかかる現場に行くがしんどくて、緊張しっぱなしだった」と笑いを誘った。

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　田村は2011年1月〜3月に同局で放送された連続ドラマ『告発〜国選弁護人』以来のドラマ出演。同作は、1980年3月から1981年2月にかけて『週刊文春』（文藝春秋）に連載され（書籍化は1981年）、“清張後期の傑作”と名高い長編ミステリー。愛する娘を高速道路の玉突き事故で亡くした父親（田村）が、この事故の瞬間を偶然写した報道写真を目にしたことを機に、事故の発生そのものに疑念を抱き、執念で真相を突き止めていく。

　これまでに『松本清張生誕100年特別企画　疑惑』（2009年、同局系）や『砂の器』（1977年、フジテレビ系）など清張原作の作品に出演している田村だが、「私にも娘がいますので、気持ち的にたいへん感情を入れやすい人物でした。ドラマでは娘役を中谷美紀さんが演じてくれたんですが、最後になってしまう彼女の笑顔が印象に残って、そのままラストシーンまで撮りました」と振り返った。

　同会見は、同番組と2週連続放送される『熱い空気』（12月22日放送、後9：00）に主演する米倉涼子と並んで行われ、米倉とは初対面した田村は「この方が『シカゴ』に挑戦した方なのか、すごいですよね。歌の上手い人、ダンスの上手い人、たくさんいるが、彼女のように見栄えして華があって、背も高いし、顔も性格も派手そうだし。もっともっと挑戦してもらいたいですね」と笑顔で話していた。