俳優の小泉孝太郎が、テレビ東京系で放送される柔道国際大会『柔道グランドスラム東京2012』のメインキャスターを3年連続で務めることになり、5日、都内で会見した。3年前、同番組の取材で知り合った松本薫選手がロンドン五輪で金メダルを獲得したことを改めて喜び、「松本選手から好みのタイプと言われて光栄でした」。金メダルのご褒美として、他局の生放送で松本選手とハグした小泉は「今大会で優勝した場合は、テレビ東京さんでロケ番組を作ってもらって、美ら海水族館（沖縄）に連れて行ってあげたい。水族館に行きたがっていたので」とエールを送った。

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　ロンドン五輪で日本柔道は、男女合わせて全14階級で金メダル1つと、柔道の母国としては悔しい結果に終わった。奇しくも同日、全日本柔道連盟が2016年リオデジャネイロ五輪を目指す強化体制を発表し、史上初の金メダルゼロに終わった男子の監督にはシドニー五輪100キロ級金メダリストの井上康生氏が就任。これを受けて小泉も「井上新監督になって気持ちを新たに、リオに向けた第一歩を『東京』から踏み出して欲しい」と期待を寄せた。

　2009年に世界ランキング制の導入に伴い、IJF（国際柔道連盟）主催のワールドツアーが作られ、その中でもツアー最高グレードの大会として位置づけられているのが「グランドスラム」。年間4大会あり、パリ、モスクワ、リオデジャネイロ、東京で開催される。11月30日から12月2日まで行われる東京大会は、ロンドン五輪以降の最初の大きな個人戦国際大会であり、日本で唯一行われる国際大会でもある。

　カメラが回っていないところでも熱心に取材を続ける小泉の真摯な姿勢は、松本選手に限らず選手・関係者からの信頼も厚いという。小泉も「主役は選手。僕は一歩下がって見守りながら、選手への思いを自分の言葉で伝えていきたい」と意気込みを語っていた。

　小泉とともにキャスターを務める同局の秋元玲奈アナウンサーは「グランドスラム東京は新しいスターが生まれる大会。恋人を見つける感覚で、好きな選手を発掘してもらえたら」と見どころを語っていた。

　出場選手は11月11日（日）、講道館杯の後の全日本柔道連盟の強化委員会後に発表予定。テレビ東京系では11月30日は午後7時から、12月1日・2日は午後5時から放送する。