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桂正和、アニメ『タイバニ』つながりで初演技 脚本家・西田征史新作ドラマ

 人気アニメ『TIGER&BUNNY』の脚本を担当した西田征史氏(37)が、NHKドラマ『実験刑事トトリ』(3日スタート、毎週土曜 後9:00)で新たなバディものに挑んでいる。さらに西田氏の“人脈”で『TIGER〜』のキャラクター原案を手がけた漫画家の桂正和氏(49)がスペシャルゲストとして出演し、初演技を披露することに。西田氏は「桂先生と対談する機会があって、その席で役者をやってみたいとおっしゃったので、ちょっと出ていただくことになりました。全5回のうち、さてどの回に、どんな役で出てくるのかは内緒です」と期待をあおった。

11月3日スタートのNHK・土曜ドラマスペシャル『実験刑事トトリ』の脚本を担当した西田征史氏 (C)ORICON DD inc.

11月3日スタートのNHK・土曜ドラマスペシャル『実験刑事トトリ』の脚本を担当した西田征史氏 (C)ORICON DD inc.

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 今回の企画は「刑事のバディもので面白い話を、というオファーをいただいた。それから警察官の中途採用枠を知り、そこから膨らませていきました」と西田氏。完全オリジナルで脚本作りに取り組み「直前まで『劇場版TIGER&BUNNY』の脚本を書いていたので、それと似ないように心がけました。常にいままでと違ったものを書こうという思いがあるので、設定としては一風変わったキャッチーなものを意識して考えますが、ストーリーとしてはど真ん中のエンターテインメントを目指しています。やりきった感はあります」と自信をのぞかせる。

 『トトリ』は、動物生態学の研究者だった主人公・都鳥博士がある思いがあって警視庁の中途採用試験を受験し、合格。43歳で念願の捜査一課に刑事として配属されることから始まる、今までにない設定の刑事ドラマ。倒叙法スタイル(冒頭で犯人と犯行のトリックを明らかにする形式のこと)で都鳥が完全犯罪を暴いていく過程で行われる、都鳥の実験や動物に関するうんちく、年上の新人と年下の先輩というちょっといびつなバディ関係などの見どころ。都鳥を三上博史、年下の先輩・安永刑事を高橋光臣が演じる。

 倒叙法スタイルにしたのは西田氏の発案で、「個人的に犯人がわかっていて、アリバイを崩していくドラマのほうが観ていて好き。犯人が誰か探っていくより、腹が決まっていて潔い感じがする。僕はこのシーンはこういう効果があって、こっちのシーンにつながって…とパズルのように考えるのが好きなんですけど、謎解きものは初めて。最後に犯人を追い詰めるのは毎回決まっているので、その中でどう遊ぶかが楽しかった。都鳥が変な人なので、事件解決までに彼が何をしでかすか楽しんでもらえたら」と話した。

 西田氏は、中高大と学習院で学ぶも、芸人の道へ進み、2000年から脚本家へ転身。映画『ガチ☆ボーイ』(2008年)で頭角を現し、ドラマ『魔王』(TBS)、『怪物くん』、『妖怪人間ベム』(ともに日本テレビ)、アニメ『TIGER&BUNNY』などの脚本を手がけ、いまや若手脚本家のなかで最も注目を集める一人だ。

 西田氏は「年収100万円くらいの売れない芸人時代があって、クレジットカードも作れないような苦楽を経験してきた。一方で、学習院の友人にはテニスコートのある家に住んでいる人、聞いたことのない苗字の人もいて。いろいろな人たちと出会い、それぞれの考え方を見てきたことが、登場人物を描くのに少しは生きているのかなって思います」。

 「やりきった感はある」と語った西田氏だが、「今後、またトトリが書けるんであれば…と取ってあるネタもあるんですけど。取っておくだけにならないように、次につながるといいんですけど」と、オンエア後の反響に期待をふくらませていた。

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  • 11月3日スタートのNHK・土曜ドラマスペシャル『実験刑事トトリ』より。警視庁捜査一課の青年刑事・安永哲平(高橋光臣・左)は、警視庁の中途採用試験に合格した43歳の都鳥博士(三上博史・左)の教育係を言い渡される… (C)NHK

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