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塚地武雅、主演の中年ダメ男役は「自分と被るとこしかない」

 俳優としてのキャリアを堅調に重ねるお笑い芸人・塚地武雅ドランクドラゴン)が、初の単独主演となる映画『くろねこルーシー』の公開を控え、ORICON STYLEのインタビューに応じた。「僕の単独じゃなく、この作品の主演は“猫さん”ですからね〜」と頭を掻きながら恐縮する姿は、テレビで見る塚地そのまま。役者・主演という気負いを感じさせず、作品の魅力に至っては「猫ってかわいいな〜に尽きます! 忙しくて心が疲れたら、猫の手貸します」と、芸人らしいオチをつけての“ゆるトーク”を展開した。

初の単独主演も「主役はネコさんですからねぇ」と自虐PRで笑いを誘う塚地武雅 (C)ORICON DD.inc

初の単独主演も「主役はネコさんですからねぇ」と自虐PRで笑いを誘う塚地武雅 (C)ORICON DD.inc

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 同作で塚地が演じるのは、まったく売れない占い師・鴨志田賢で、お人好しだがオーラなし、説得力なし、甲斐性なし。妻に家を出ていかれた別居中のダメ男で、先にテレビで放送された俳優・山本耕史主演のドラマ版から時代をさかのぼり、塚地演じる父親・賢を主人公に展開していく。

 過去に演じてきた役柄のなかで、ダントツのダメ男ともいえる賢だが、「僕、なんの芝居もしてないです。コイツは自分と被るとこしかない」と豪快に笑う塚地。「自分に自信のない感じとか、家でラーメン食べて片付けもせんとそのまま寝ちゃうとか。撮影中、これ自分の部屋かな? と思いました」と振り返り、「まだ、結婚して可愛い嫁と息子がいるだけこっちが幸せです。全てが共感だらけ、共感の嵐でしたね」と自虐PR。

 これまでに佐々木蔵之介との『間宮兄弟』、谷原章介との『ハンサム☆スーツ』はいずれもW主演。満を持しての単独主演だが「監督と台詞を詰めるとか、何もなかったです」とあっけらかん。「演技をするのに役作りがとか、この台詞、このシーンをどうしたとか、何か“役者っぽい”格好いいこと言いたいですけど…ないですねぇ〜」と、大役を掴んでもどこか自信なさげな姿は、劇中の賢そのものだ。

 作品の魅力については「疲れている時にちょうどいいかなと。“始めようと思って先延ばしにてたこと”をスタートさせるきっかけになる映画やと思います。例えば、あんまり行きたくない飲み会に誘われて、悩んでたけど取りあえず行ってみたらめっちゃオモロかった! みたいな(笑)。重たい腰を上げてみる大事さを、押しつけがましくなく、フワっと見せてくれます」と流ちょうにアピール。それでも、すぐに「僕の存在が邪魔していなければ、そんな作品になっているはずです」と、どこまでも控えめ。

 最後に、作品にサブタイトルをつけるならと聞いてみると「やっぱり猫って可愛い! ですね。最初は僕に寄りつきもしなかったのに、日を追うごとに距離が近くなってきて。ボーっとしてたら、シュッと膝に乗ってくる。ツンデレさに『思わせぶりやなー。めちゃくちゃ小悪魔やなぁ』って。完全に心わし掴みにされました」と、最後の最後まで“猫”に主役の座を奪われたインタビューとなった。ちなみに「主演・塚地武雅」の魅力については「いやぁ…どこでしょう(笑)」。

 頼りなさげで、嫌と言えないお人好し。結婚し家族を持ったが、どこか父親にも夫にもなり切れなかった主人公が、黒猫との日々を通じて男としての厚みを少しずつ増していく物語。映画『くろねこルーシー』は10月6日より全国公開。

 映画『くろねこルーシー』

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  • 初の単独主演も「主役はネコさんですからねぇ」と自虐PRで笑いを誘う塚地武雅 (C)ORICON DD.inc
  • 映画『くろねこルーシー』/(C)2012「くろねこルーシー」製作委員会
  • ルーとシー/(C)2012「くろねこルーシー」製作委員会
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