9月15日より公開中の映画『ヴァンパイア』の岩井俊二監督が、同作を制作するにあたり影響を受けた作品の一つに挙げるのが、テレビドラマ『怪奇大作戦』の第6 話「吸血地獄」だ。交通事故死の後も、血を求めて毎夜さまよう女と、彼女を一途に愛する恋人との逃避行を描いた作品で、小学生だった岩井少年が出会った最初の“吸血鬼”だった。
『怪奇大作戦』は、1968年に『ウルトラセブン』の後番組として製作され、警察が手に負えないような難事件・怪事件を科学の力で解決するSRI(科学捜査研究所)の活躍を描いた空想科学テレビドラマ。
“特撮の神様”と呼ばれた故・円谷英二氏の監修のもと、「夜の町で次々と人間が溶ける怪事件」、「人間を殺し続けるフランス人形」、「人体実験によって冷凍人間になってしまった男」など、数々の猟奇的で怪奇な出来事や事件を描き、鬼才・実相寺昭雄氏や飯島敏宏氏などが特撮を効果的に駆使した演出で辣腕をふるった。午後7時台の番組ながら、内容はむしろ大人向けで、社会に疑問を投げかけるような重いテーマで人気を博し、クオリティの高さからも、いまだ根強いファンを持つ作品である。
岩井監督もその一人で、「ダメージが大きくて1ヶ月くらいトラウマになったエピソード(第2話「人喰い蛾」や第4話「恐怖の電話」など)もある。怖いとわかっていても再放送していると目が反らせなくてつい見てしまっていた」と述懐している。
放送から40年以上が経ち、『怪奇大作戦』を知らない世代が増える中、円谷プロダクション(設立当時は円谷特技プロダクション)が来年創立50周年を迎えるのを記念して、『怪奇大作戦』(全26話のうち第24話は欠番)をDVD化(DVD-BOX上巻発売中・下巻11月21日発売)。
岩井監督の『ヴァンパイア』のような新しい作品をきっかっけに再発見されたり、アニメ『エヴァンゲリオン』シリーズなどで知られる庵野秀明氏による「特撮」をテーマとした展覧会『特撮博物館』(東京都現代美術館にて10月8日まで開催中)で特撮の世界が改めて注目を浴びたり。名作と呼ばれる作品は、時代を超えて何度でも蘇り、新しい世代にインスピレーションを与え続けていくのだろう。
(写真上)岩井俊二監督『ヴァンパイア』のメインカット(全国順次公開中)VAMPIRE ?2011 Rockwell Eyes, Inc. All Rights Reserved. (写真下)『怪奇大作戦』第6話「吸血地獄」のワンカット(C)円谷プロ
『怪奇大作戦』は、1968年に『ウルトラセブン』の後番組として製作され、警察が手に負えないような難事件・怪事件を科学の力で解決するSRI(科学捜査研究所)の活躍を描いた空想科学テレビドラマ。
岩井監督もその一人で、「ダメージが大きくて1ヶ月くらいトラウマになったエピソード(第2話「人喰い蛾」や第4話「恐怖の電話」など)もある。怖いとわかっていても再放送していると目が反らせなくてつい見てしまっていた」と述懐している。
放送から40年以上が経ち、『怪奇大作戦』を知らない世代が増える中、円谷プロダクション(設立当時は円谷特技プロダクション)が来年創立50周年を迎えるのを記念して、『怪奇大作戦』(全26話のうち第24話は欠番)をDVD化(DVD-BOX上巻発売中・下巻11月21日発売)。
岩井監督の『ヴァンパイア』のような新しい作品をきっかっけに再発見されたり、アニメ『エヴァンゲリオン』シリーズなどで知られる庵野秀明氏による「特撮」をテーマとした展覧会『特撮博物館』(東京都現代美術館にて10月8日まで開催中)で特撮の世界が改めて注目を浴びたり。名作と呼ばれる作品は、時代を超えて何度でも蘇り、新しい世代にインスピレーションを与え続けていくのだろう。
2012/09/23