国民的ドラマ『おしん』(NHK)、21年間続いた『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)などの脚本を手掛けてきた橋田壽賀子(87)が、初めて自身の実体験をもとに脚本を執筆したドラマ『妻が夫をおくるとき』が放送されることが10日、わかった。橋田が「今まで生きてきた中で、これ以上の苦しみはなかった」と振り返るのは、1989年、今から23年前に亡くなった橋田の夫・岩崎嘉一氏との別れ。多くの夫婦がいずれ迎える別れの一つを綴った自伝的作品となっている。 橋田は40歳の時にTBSのプロデューサーだった岩崎氏と結婚。今回のドラマは、岩崎氏が59歳、橋田が63歳の秋までの出来事を描く。岩崎氏はTBS退職を機に患った大病を克服し、第2の人生を踏み出そうとしていた。橋田はNHKの大河ドラマ『春日の局』の脚本に取り組みだしたばかりだった。そんなある日、岩崎氏が手術できないがんに犯され、余命わずかであることがわかる。大河ドラマ制作の裏側で、橋田が抱えていた苦悩や葛藤。夫婦の絆とは何か? そして夫婦はどうあるべきなのか? 一方で、作品にかける想いと情熱、そして脚本家としての矜持と、支えた仲間たちも、実名で登場する。
2012/06/11