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映画興行再構築、新チケットサービス『ムビチケ』

 劇場公開前に各映画館やプレイガイドで販売されている映画前売券に新しいサービス『ムビチケ』が登場した。これは、前売券をオンラインで購入できると同時に、座席予約もできるサービスで、映画鑑賞の記念に半券をコレクションするようなファンに向けては、劇場でトレーディングカードのような「ムビチケカード」も発売するというもの。

「長い間、映画配給会社に身を置いたことから、映画業界に貢献できることを考えたときに、前売券のことが頭に浮かんだのです。世の中がインターネット・ビジネスの方向に動いているのに、前売券は相変わらず紙のままでした。これを新しいかたちに変えてネットで販売したら、これまで以上に売れるのではないかと考えたのがきっかけです」(ムビチケ取締役 高須正道氏/以下同)

 高須氏によると、映画前売券はそもそも日本発祥のサービスで、その後、アメリカでも導入され、現地では今や、その売上がヒットの指針にされるほど浸透しているという。

「アメリカで受け入れられたのは、あの広大な地域をカバーできるオンラインでの購入手続きに早くから対応していた点も挙げられます」

 これまでの日本、さらに現在のアメリカでも前売券では基本的に座席予約はできない。この点を解消したことも評価され、『ムビチケ』が利用できる興行会社も順調に増加。現在はTOHOシネマズ、角川シネプレックス、109シネマズ、ユナイテッド・シネマ、シネマサンシャインといったシネマコンプレックス、劇場で利用することができる。

「使われた前売券の半券を数えるのは映画会社、興行会社にとっても煩雑な作業でした。オンライン化で解消するということも業界で歓迎された理由のひとつだと思います」

■ムビチケカードで映画ファンの拡大も狙う

 今後の目標については「年内には日本の劇場の7割ぐらいをカバーしていきたい」と高須氏は語る。

「ムビチケカードをアピールして、映画ファンの拡大も狙っています。カードのクオリティでコレクション欲を刺激するため、あえて劇場やプレイガイドだけで販売しています。出かけていって購入するからこそ、付加価値が増すとの判断です。また、“新しいシネマライフがはじまる”というコピーを採用し、映画も音楽ライブと同じように、前売券を買って、事前に気持ちを高める楽しさを改めて訴えていきます。さらにカードにはプレミアイベントの参加などの特典も考えています」

 ミニシアター系の作品のように予算が限られているものほど、製作費のかからないオンラインの前売券を活用する意義も出てくる。現在は、30〜40歳代のブロックバスター嗜好の強いユーザーが中心だというが、徐々に幅広い作品ラインナップを要望する声も増えているようで、ユーザーは今後も多様化していくだろう。また、すでにアニメやアイドルものは反応も良いという。前売券への需要が増えていけば、上映館数や公開期間の指針にもなり、配給側・興行側ともにメリットは大きい。今一度、前売券から「シネマライフ」を再提案する『ムビチケ』のような発想はまだまだ残っていそうだ。



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