映画やテレビドラマなど数多くのヒット作を手がける堤幸彦監督が8日、早稲田大学で行われた最新作『MY HOUSE』(5月26日公開)のティーチインイベントに登壇した。原作者であり同大学出身の作家・坂口恭平氏も出席。2人は上映後の学生からの質問に答え、作品に込めるメッセージを語り合った。
物にあふれた現代の暮らしのなかで“本当に必要なもの”は何かをテーマにする同作。エンターテインメント大作でヒットをとばしている堤監督が「本当に撮りたかった作品」として自ら企画した、熱い想いがこもったモノクロ映像の社会派作品だ。この日のティーチインでは、作品で描かれる「何が自由で何が不自由なのか」「家や家族、仕事、人とのつながり」について考えさせられた学生から、熱心な質問があがった。
「(ホームレスの)鈴木さんが『幸福だ』といっていましたが、お2人は自分が幸だと感じたことは?」という質問に、堤監督は「ないですね。仕事で満足が出来なければ、幸福にはつながりません。一つの作品が終わるたびにほっとはしますが、その作品に対しての不安感は募ります。次が見えない仕事の繰り返しをしていると、なかなか幸せは訪れません(笑)。でも、いつかそうなりたいと思って仕事をしています。ずっとあとで振り返ったときに、その状態が幸せだったと総括できるのかもしれません」。坂口氏は「誰もやっていない稼ぎ方をしていて、自分で全部やっています。人間にはミッションがあって、鈴木さんは僕を受け入れてくれた。すごく僕は熱いんです。幸せですよ」。
また、モノクロ映像での製作について聞かれた堤監督は「白黒の作品にして、観客の想像力に委ねたいというのは始めから決めていたので、撮影段階からチェックも白黒でしていました。あとは名古屋で撮影したことに意味があります。東京とは違って、ほぼ初めての技術スタッフとの仕事だったので、いちから説明しながらやることによって、初めて監督をやるような気持ちで臨めました」。
一方、映画化についての質問に坂口氏は「本を発売する前に堤監督から連絡を頂きました。もともと映画にしたいと思っていて、自分で撮ろうと思っていたんですよ。堤監督からオファーがきたのでびっくりしました。製作は(堤監督に)おんぶにだっこ。堤監督とはいろいろな話をしてディテールを大切してもらいました。一人のために家をつくるより、何億人もの人にみせたい。(皆に反対されたけれど)早稲田の先生が応援してくれて、自分の作った家を映画で出そうと決めた。法隆寺のように敷石の上に木がのっているような家を建てたい。そして、この作品では“家”のデザインから自分で描いています」と熱く語った。
■堤幸彦監督が自作への“重い想い”を綴る自筆コラム
物にあふれた現代の暮らしのなかで“本当に必要なもの”は何かをテーマにする同作。エンターテインメント大作でヒットをとばしている堤監督が「本当に撮りたかった作品」として自ら企画した、熱い想いがこもったモノクロ映像の社会派作品だ。この日のティーチインでは、作品で描かれる「何が自由で何が不自由なのか」「家や家族、仕事、人とのつながり」について考えさせられた学生から、熱心な質問があがった。
また、モノクロ映像での製作について聞かれた堤監督は「白黒の作品にして、観客の想像力に委ねたいというのは始めから決めていたので、撮影段階からチェックも白黒でしていました。あとは名古屋で撮影したことに意味があります。東京とは違って、ほぼ初めての技術スタッフとの仕事だったので、いちから説明しながらやることによって、初めて監督をやるような気持ちで臨めました」。
一方、映画化についての質問に坂口氏は「本を発売する前に堤監督から連絡を頂きました。もともと映画にしたいと思っていて、自分で撮ろうと思っていたんですよ。堤監督からオファーがきたのでびっくりしました。製作は(堤監督に)おんぶにだっこ。堤監督とはいろいろな話をしてディテールを大切してもらいました。一人のために家をつくるより、何億人もの人にみせたい。(皆に反対されたけれど)早稲田の先生が応援してくれて、自分の作った家を映画で出そうと決めた。法隆寺のように敷石の上に木がのっているような家を建てたい。そして、この作品では“家”のデザインから自分で描いています」と熱く語った。
■堤幸彦監督が自作への“重い想い”を綴る自筆コラム
2012/05/09